2021年はM!LKの年(丑年)!『energy』の魅力は?

M!LK 撮影/鬼澤礼門

── ここからは3月24日発売の11枚目のシングル『energy』のお話についてお伺いしていきます!

一同 はい!

── 収録されている4曲はそれぞれ異なるクリエイターとのコラボレーション楽曲です。なので、今回はみなさんの感じるそれぞれの楽曲の魅力を語ってください。まずはラップアーティスト・さなりさんとのコラボ楽曲『energy』についていかがでしょうか。

勇斗 サビに歌詞がないところ。海外のEDMみたいな曲ですね。今までのM!LKにはない感じの新しさを感じます。ファンのみなさんも「こういう感じなんだ!」ってなると思います。

仁人 MVの撮影をしたんですけど、すごく踊っています。今までのM!LKとはまた違うジャンルの振り付けなので、新しさが具現化されたような曲です。

曲づくりの前にはさなりくんからいろいろとヒアリングもされて。さなりくんは舜太と同い年なんだよね。18歳とかなのに、すごい曲をつくるんだなと刺激を受けました。

舜太 今まで自分たちの気持ちやフィーリングをぶつけて曲をつくってもらうことはなかったので、自分の感情がどう表現されているんだろうと楽しみな一曲でもありました。

山中柔太朗 撮影/鬼澤礼門

── さなりさんとはどういうお話をされていたんですか?

勇斗 好きな女の子のタイプとか。

── へぇ!

仁人 言ってませんよ?

── えっ!?

勇斗 (笑)。

仁人 何が好き? みたいな話しはしましたけどね。音楽の話がメインだったかな。好きな曲とか普段よく聞く音楽とか。

舜太 話し合いのとき、さなりくんとは初対面だったのでいきなり自分の話しはしづらいなと思っていたんですよ。そしたら、だいちゃん(太智)が話しやすい空気にしてくれて。ファインプレーでしたね。

太智 いや、それは僕と同い年だと思っていたから……。大学の友だちみたいに話していたら、まさか年下だったとは。今資料を見て知りました。

舜太 え、今知ったの!?

太智 うん。コラボをするよりも前にダンススキルを上げるためのレッスンで、さなりくんの楽曲を使ったことがあったんですよ。その人か! と思って、仲良くなりたいなといろいろお話しました。

仁人 新作iPodの発表をするときのジョブズぐらい太智のテンションが上がっていて。あのときは、すごかった。

舜太 (不思議そうな顔)

仁人 この例えはダメか……。それでいろいろ話し合った結果、3曲くらい見本を持ってきてくれて。ソファの布くらい小さい音源を……。

── ソファの布くらい小さい音源……?

舜太 サンプル曲のことね。

仁人 そうそうそう!

勇斗 今、柔太朗がめっちゃ小さい声で「どういうこと?」って言ってたぞ(笑)。

太智 そのツッコミは正解だよ。僕も同じことを思ったもん。

一同 ははははは(笑)。

仁人 今日の例えは全部ダメだな……(照れる)。それだけさなりくんから熱を感じました。

勇斗 今までのM!LKにはない感じの曲がほしかったので、さすがだなと思いましたね。

柔太朗 でも、「さなりくんらしさは残してください」とお願いをしていたので、さなりくんらしさがある上で歌詞はM!LKに寄り添ってくれたなと思います。

佐野勇斗 撮影/鬼澤礼門

M!LKの基本は陰? 闇の部分とは?

── 年齢が近いからこそM!LKに寄り添った楽曲になったのかもしれませんね。続いて、アーティストのマハラージャンが制作した『行けたら、行くよ』についていかがでしょう。

勇斗 これはまずタイトルじゃないですか。インパクトがありますよね。

仁人 絶対にみんな体験したことのある心境ですよね。それを曲にしようという発想がすごい。

太智 (資料を読みながら)強烈なパンチラインがありますよね。

柔太朗 資料をそのまま読まないでもらっていいですか?

一同 あははははっ!

舜太 「行けたら行くよ」から「絶対行くよ」と途中で歌詞が変わるのも面白いよね。物語性があるから聴き込めば聴き込むほど感情が伝わってくるところがいいなと思います。

あと、僕の勝手な色眼鏡ですけど、「マハラージャン」と名前を見たときにインドが思いついて(笑)。グローバルな歌でもあると思いました。今までの日本にはない新しいジャンルだと思ったので。

太智 バリバリ日本人だけどね!(笑)。

仁人 音の感じがちょっとファンキーというか、昔っぽいポップスみたいでカッコいいです。

太智 ドラムにすごい方が入っているとか……。

── すごい方?

仁人 millennium paradeの石若駿さんというドラマーの方が入ってくれているそうで。隠れたこだわりの強い一曲でもあります。

塩崎太智 撮影/鬼澤礼門

── 音にも注目して聴いてほしい一曲ですね。では、YouTubeでも有名なマルチクリエイターKOBASOLOさんのつくった楽曲『何処へ』の魅力を教えてください。

仁人 これも『energy』と同じようにいろいろお話してつくっていただいた楽曲で。たわいもないお話をしましたね。どういうYouTube見ているの?とかどういうマンガ読んでいるの?とか。音楽の話はあまりしなかったかも。人となりを知っていただけた時間でした。

太智 マンガの話しが歌詞に少し盛り込まれているとかないとか……。勇斗だったっけ? 誰かが『約束のネバーランド』の話ししてた気がする。

勇斗 僕だったかな。『僕のヒーローアカデミア』の話しとかもしてたよね。

太智 そういうのが入っているらしいです。僕らのYouTubeチャンネルも見てくれていて、仁人の歌っている動画を見てくれていたし。めっちゃ優しいお兄さんって感じだったね。

── 「対談では主に陽の部分を感じられるお話をお伺いしたのですが、そこから垣間見えた陰の部分にもスポットライトが当たるような楽曲にしたいと思い今回の曲を描きました」とKOBASOLOさんがコメントをされています。M!LKのみなさん、陽のイメージが強いので新しい一面が見えたなと感じる曲でした。

勇斗 基本は陰ですよ。闇深いですからね。特に舜太はね……。

舜太 それはあんまり言わないでよ……。

一同 あははははっ!

勇斗 心の内に秘めた「なにくそ!」って感情はみんな持っているので、そこを代弁してくれているなと思いました。歌っているときも気持ちが入りましたね。

僕はKOBASOLOさんのファンだったので、お会いできて嬉しかったです。つくっていただいた曲はしっとり系なんですけど、それは太智くん考案で。ほかの4人は明るい系の曲調がいいって言っていて。

柔太朗 一人だけ譲らずね。太智くんだけしっとり系のバラードがいいと粘ったらこうなりましたね。

太智 めちゃくちゃ粘りました。KOBASOLOさんのYouTubeを見ていて、しっとりした曲をつくっているイメージが強かったので、それならぜひしっとり系でつくっていただきたいなと。気持ちのこもりやすい歌でサビになるにつれて力強く歌ってしまいます。

仁人 ワーッと感情が波立つような曲ですね。

曽野舜太 撮影/鬼澤礼門

── KOBASOLOさんの曲から引き出された感情的な歌唱にも注目ですね! では、最後にお寿司バーチャル YouTuber・sumeshiii a.k.a.バーチャルお寿司さんの『君とスクロール』についていかがでしょう。

舜太 寿司と牛乳が混ざったらどうなるんだろう……と思っていたんですけど、名前のイメージとは全く異なる素敵な曲でした。

一同 ははは。

仁人 マハラージャンさんと同じ、いい意味での裏切りがあったね(笑)。
ものすごくリア充で幸せな感じ。初々しい。

勇斗 お寿司さんとマハラージャンさんはお会いしていないんですよね。

(勇斗さんが曲を流し出す)

一同 いい曲……。

太智 スクロールして思い出の写真を見返すというね。みなさんはあったか分からないけど。僕はこういうことあったな……と思いました。

仁人 性別関わらず共感していただける曲ですね。

太智 ライブでやるよりも一人で聴き入っていたい曲です。

── しっとりとした曲ですもんね。

柔太朗 キラキラしているイメージがあるからライブで歌うのも良さそうだけどね。

仁人 太智くんはライブの演出も担当しているからそういう観点で見ているんだよな。

── 4曲ともいい意味で期待を裏切られるというか、新しいM!LKの一面が見えてきます。

仁人 2021年は丑年なんでね。M!LKの年。これを逃したら12年後ですから。

一同 わー、そうか!

仁人 だから今年は大事な年にしていきたいと思っていたので、そのスタートとしては相応しいシングルになったかなと思います。