家事育児負担状況の「見える化」と具体的な「できることリスト化」から始めてみよう
数字が見えてきた、といっても、いきなり「家事や育児、40%はやって」といってもうまくいきません。そこはちょっと工夫が必要です。本連載では過去にも何度か考えてみましたが、家事育児負担状況が偏っていることを「見える化」することが第一歩だと思います。
紙を一枚もってきて、真ん中に線を引きます。左右をパパとママに分け、家事育児負担をどちらがやっているか書き込んでみます。どちらも担当している場合は、メイン担当のほうを大きく、サブ担当のほうを小さく書いて差をつけてみます。
二~三日、実際の家事育児をみながら書き続けてみると、やっぱりパパはあまりやっていない、ということをつきつけられる資料ができるはずです。怒鳴り込むとき、こうした紙が一枚あるだけで、交渉の成否はまったく変わってきます。
ただ、追い詰めるだけが目的ではないので、実際に代わってもらえる家事育児を具体的にリストアップすることもセットで行わなければなりません。
「負担割合を少し変えればすぐに楽になりそうなもの(基本的にはやってもらっている家事のウエートを移す)」と、「比較的すぐ担当してもらえそうなもの(難易度が低いので任せやすいもの)」をリストアップしてみます。紙を一枚コピーして、シェアできそうな家事にマークをつけていきます。
- ゴミ出しは玄関のゴミを集積所に出すだけじゃなく、『夜中に部屋中のゴミをまとめて玄関に置く』までやってもらう
- 洗濯物干しは、『自分の分だけは、干してからたたんでしまう』まで担当する
- 週に一度は、定時上がりで子どものご飯を作る(レンジ食品かただ焼くだけのメニューでOKとする
のようにできるだけ具体化すると分担の変更はやりやすくなります。
また、このとき「クオリティは目をつぶる」ことをお忘れなく。慣れないパパに家事を代わってもらう以上、そのできばえが少々劣るのは仕方ないことです。
細かいところでダメ出しをしていると、せっかくやる気になったパパが家事をやってくれないことになりますのでご注意を。
パパをイクメン家事メンに育てよう
あなたの選んだパートナーが「いい男」なら、あなたのまじめな提案と悩みについて受け入れてくれるはずです。
ぜひ、家事育児シェアの見直しをしてみてください。