3: 一人で大丈夫……?
「やんちゃですぐにどこかにすっ飛んでいってしまう息子のことが心配で、保育園のお散歩の時間を見計らって、夫と一緒にこっそり様子を見に行くことがあります。
夫は単純に『〇〇くん可愛い〜』と、息子を見に行きたいだけなのですが、私の方は保育園の先生や友達に迷惑をかけていないか心配で心配で……。
そろそろ保育園の先生たちにバレるかも? と思っていたら、ある日『〇〇くん、保育園ではしっかりしてますし、大丈夫ですよ』と暗に、見に来てるの分かってますよアピールをされてしまいました(笑)
私の方は先生の一言に安心したし、さすがに過保護だったよなぁと思い直してもうやめましたが、夫はいまだに『ちょっとお散歩見に行ってくるわ』と日課のように出かけていきます……。
夫婦で在宅の仕事だからこそできることですが、そろそろ『あそこの家、保育園に預けている意味ある?』と先生たちに思われてしまいそう」(彫金師/35歳)
こちらはちょっと“微笑ましい過保護”。
ただ、あまりにやりすぎると、先生たちから「監視してクレームを言ってくる気じゃ……」と邪推されてしまう可能性もあるので、ほどほどにしたいものですね。
4: これぞクレーマー
「毎年、小学校で学年選抜の水泳メドレーリレーの選手に選ばれていた息子が、今回メンバーを外されて補欠選手になってしまいました。
息子の代わりに新しくメンバーに入ったのが、ママたちの間でも『あそこのママはクレーマー気質らしい』と言われているママの子。
周囲のママ友から『クレームのせいでメンバー変えたんだと思う』『〇〇くんの方が速いでしょ!』『絶対に意見するべき』とそそのかされて、学校に抗議の電話をかけてしまいました。
夫が子連れの再婚で、私と息子は血が繋がっていないので、そこで『あまりうるさく言ってこなそう』と思われた気がして余計に腹が立ってしまって……。
しかし、抗議も虚しく息子は補欠選手のまま。苛立ちを抱えながら大会を観に行ったのですが、観戦して納得しました。息子と入れ替わりでメンバーになった子はとにかく泳ぐのが速かったです。
息子本人から『走るのは一番だけど、水泳は俺より得意な奴もいるから』と、抗議したことを呆れ顔で注意されてしまいました。
勉強にも運動にもわりと感覚のいい息子のことを、“なんでも一番にできる子”みたいに過信してるところがありました。子どもの方が親より冷静ですね」(産婦人科医/33歳)
親は子どものことを「うちの子、出来がいいかも」なんて少し色眼鏡で見てしまうものです。
ゆえにレギュラーから外された、塾の選抜クラスに落ちてしまった、そんな時についついそれを不当な処遇と捉えて、クレームを入れてしまいたくなります。
しかし、案外子どもの方が自分自身の実力を分かっていることも。場合によっては子どもに恥ずかしい思いをさせてしまうこともあるので気をつけましょう。
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子どもには嫌な思いをして欲しくないし、周囲に迷惑をかけていないか心配になるし、先生や友達から正当に評価されてほしい。そう考えるのは親ならば当然のことです。
しかし、熱くなって即行動に移してしまう前にまず、自分がしようとしていることが常識から逸脱していないか、子ども自身と最初に話し合って解決できないか、などを冷静に考える必要があります。
親はいつでも過保護になってしまう可能性がある、そう念頭に置いて行動すると良いかもしれませんね。