保育園に入りにくい駅が発表されました!

「駅」に着目した待機児童数は、これまで発表されたことがありませんでしたが、今回初めて発表されました。

では実際にどの駅が保育園に入りにくいのか。「東京23区392駅 保育園に入りやすい駅・入りにくい駅 ワースト15」は以下の通りです。

1位:北綾瀬(足立区)

2位:勝どき(中央区)

3位:大島(江東区)

4位:豊洲(江東区)

5位:町屋(荒川区)

5位:竹ノ塚(足立区)

7位:荻窪(杉並区)

8位:大師前(足立区)

9位:用賀(世田谷区)

10位:西大島(江東区)

10位:地下鉄成増(板橋区)

12位:錦糸町(墨田区)

13位:駒沢大学(世田谷区)

13位:西馬込(大田区)

15位:千歳船橋(世田谷区)

まず、待機児童数1位である世田谷区の駅が上位に集中しているかと思いきや、そうではないことにお気付きでしょうか。

1位にあがっている駅は足立区の北綾瀬ですが、足立区はそもそも待機児童数が374人で23区内では7位です。

7位の自治体が「駅」に着目すると1位になってしまうことから、待機児童数は場所によって偏りがあることが分かります。

入りにくい駅を見極める!

保育園に入りにくい駅ワースト1位にあがったのは、足立区にある北綾瀬です。

北綾瀬周辺は保育園の数や定員数も多いため、一見良さそうに思えますが、近隣にはUR(都市再生機構)や東京都が提供する大規模公営住宅が数多く存在するため、子育て世帯が集まってしまったと考えられます。

また、ワースト2位にランクインした中央区の勝どき駅を見てみると、駅周辺の再開発により大規模マンションがたくさん建設され、そこに子育て世帯が集まってしまいました。しかし、中央区は待機児童数が324人と23区内では8位であることから、ここでも足立区と同じことが起こっています。

大島(江東区)、豊洲(江東区)も中央区の勝どきと同じ現象が起きており、駅前に多くの公営住宅があることや、近年新築マンションが多く建設されたことから、需要が増えたといえるでしょう。

このように、駅周辺に大規模マンションや、公営住宅がたくさんある駅はライバルも多く保育園に「入りにくい駅」という判断がつきます。

また、今は建っていなくても駅前再開発が進んでいる地域は、今後大規模マンションが建設される可能性がありますから、注意が必要ですね。