9月18日、神楽坂にひっそりと「パン・デ・フィロゾフ」がオープンしました。こちらは2015年に日本から撤退した「ドミニク・サブロン」で全店統括シェフをなさっていた榎本哲シェフが開いたお店です。
私のクロワッサン好き、断面好きの原点は「ドミニク・サブロン」赤坂1号店で榎本シェフが焼いていたクロワッサンなのです。あのときの均一に膨らんだ薔薇の花のような断面の美しさは衝撃的でした。もちろんお味も。そのため、榎本シェフがお店を開いてくださるのをずーっと待っていた私にとっては初恋の相手(クロワッサン)に会いに行くようなものでした(笑)
地下鉄東西線・神楽坂駅の1番出口を出ると目の前がメインの早稲田通りで、すぐ左に曲がると道があり赤城神社の大きな鳥居が見えます。神社の手前を右折して一つ目の角を左折。道なりに進み少し勾配のある坂を下りていくとパンのいい香りがしてきて、期待に胸が高鳴ります。5分ほどで到着。
店内は3~4人入れる広さ。対面式なのでスタッフの方が取ってくださいます。10時の開店時はバゲット2種類とリュスティックがまだ焼きあがっていませんでした。時間帯によって並ぶ商品も異なります。
開店と同時に店頭にずらっと並べられていたのはやはりクロワッサンでした! 色艶にテンションがあがります!!
パンの種類は多くありませんが、どのパンも非常に魅力的な顔つきです。
“クロワッサン” 280円
AOPフランス発酵バターを使用。断面はサブロンのときより均一に膨らんではいませんが、お味は私が期待していた好みのタイプでした。
ハラハラとほぐれていく上の層、中はしっとりしてほのかな甘み、バターは染みだすほどではなくサクサクを保つ絶妙なバランスで、端に向かうにつれカリッとして口の中ですーっと溶けていきます。あ~、幸せ。