年末年始に、祖父母や親戚から、そのまま子どもに持たせるには高額な「お年玉」をもらったご家庭も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな高額なお金の管理は何歳から任せるのが良いのか、また、どこまで任せたら良いのか考えてみたいと思います。
「お年玉」全額を子どもに任せるのは妥当?
バンダイこどもアンケートレポート Vol.256 「小中学生のお年玉に関する意識調査」結果によれば、小中学生がもらったお年玉総額の平均は 25,594 円。
もらったお年玉の封数は平均5封、親からは約6割、祖父母からは約9割でした(実査期間2020年1月6日~8日)。
平均金額は小学1・2年生で19,000円、3・4年生で21,000円、5・6年生で27,000円、中学生全体では32,000円です。
また、もらったお年玉のうち、子どもが自由に使える金額については「全額」使えると回答した子どもが小学生全体で27.2%、中学生全体で48.0%となり、中学生は半数近くの子どもが、もらったお年玉を全額自由に使えるということが分かりました。
一方で、自由に使える金額が「0円(なし)」と回答した子どもは、小学生全体で14.8%、中学生全体で7.3%という結果になりました。
このことから、大きな金額を子どもに頂いた場合、小学生の約7割、中学生の約半数は親の管理下でお年玉を使っている実態が見えてきます。
筆者の家庭では小学4年生と幼稚園年長の子どもがいます。互いをライバル視する関係にあるため、対応に差をつけると贔屓しているだのなんだのと喧嘩になります。
そのため、「現金は10,000円まで家に置いて良い。それ以上の金額は本人名義の銀行口座に入金する」という共通ルールを設けました。
銀行口座への入金は2年前までは筆者が行っていたのですが、ママがお金を使い込んでいるんじゃ?と子どもたちに疑われたため、本人名義の通帳を見せて証明した上で、以降は自分の手で自分の通帳に入金するという流れになりました。
例えば、クリスマスやお年玉で子どもにいただいたおこづかいの総額が3万円だったとします。ルールに基づき手元の現金として10,000円までは残してOKとし、それ以上のお金は子どもと一緒に銀行に行き、預けます。
なかなかの金額が貯まっているにも関わらず、今は何年経っても通帳には受取利息が数円しか入らないため、子どもには預けると増える楽しみを体験させてあげられずにいます。
そのため、10歳からは投資を含めた別の預け先についても教えていく予定です。
さて、手元に残した1万円も子ども自身が全額を管理できるわけではありません。
まず、一万円札を千円札に両替した後、子どもの名前を書いた封筒に入れます。外出する際に使う分だけを取り出し、子どもが自分の財布に入れます。封筒の現金は筆者が預かって管理をしています。
子どもの財布に入れる現金は、多いときで2,000円程度、それがなくなったら封筒から千円札を取り出し、日付と残金を記入します。
そのようにすることで、一度に大きな金額を持たせることなく、子どもの裁量で自由に使えるようにしています。