「お金の使いみち」どこまで親が指導すべき?
我が家は、基本的には何に使っても本人の自由としています。
ただし、記事『【実録】幼稚園児が驚きの課金額!我が家で起きた「ゲーム課金事件」』で書いたように、オンラインゲームの課金でおこづかいの大部分を消費してしまう経験は、一度で十分だと思いました。
お金を使った感覚がないのに、手持ちの現金が0になり、しばらく不自由な思いをしたことにより、ゲーム課金は一切なくなりましたし、結果的には良い体験だったのだと思います。
さて、子どもたちのおこづかいの使いみちを完全に任せた結果、何に使ったのかを見ていきました。最も多かったのは、サーティーワンやセブンティーンアイス、駄菓子などの食べものでした。
親が買ってあげる場合は予算が決まっていて好きなように買えるわけではないので、任せたおこづかいで買うことは、自分の食べたいものを食べたいタイミングで買って食べられる喜びがあるようです。
次に多かった使いみちは、意外なことに寄付でした。長女が年末の募金箱や、スーパーに備え付けてある募金箱に、手持ちの小銭をザーッと豪快に入れていたんです。理由を聞いてみたら、「いっぱいお金があるし、募金したら困っている人が助かるらしいから」という答えが返ってきました。
また、大晦日のお寺、初詣の神社でのお賽銭について、「この一年、仏様や神様が見守ってくれて、無事に過ごせたことに感謝を伝えに行こうね。だから、いくらでも構わないから、持っているおこづかいからお賽銭を入れるようにね」と伝えたところ、子ども2人とも500円玉を気前よく入れていました。次女は「100億円になって戻ってきますように!ってお願いしたの!」と言っていました。
大人になれば、家賃・光熱費・食費・通信費といった必要な出費や、欲しいもの・実現したいことへの出費、将来への貯蓄のバランスなど、考えるべきことは増えていきます。
子どものうちからその体験をさせるのも良いと思いますが、小学生・幼稚園児といった年齢では難しく考えず、まずは好きなもの・欲しいものを買えて嬉しかった体験や、使いすぎてお金がなくなったり、欲しいものを買えなくなったりする、いくつかの失敗を体験できれば十分ではないでしょうか。
子どもに多くのおこづかいをいただく時期は、親子でおこづかいの使いみちを話し合う、良い機会にしたいですね。
【執筆者プロフィール】森﨑仁美
8回の転職の末、自分の強みに気づき、無駄な出費をなくして自由に使えるお金を増やすファイナンシャルプランナーとなる。支出の削減だけではなく、一般社団法人光のみち代表として、その人にあった強みを活かして収入をアップさせる方法も指導している。小4、年長の姉妹のママ。