ネットショッピングの落とし穴から子どもを守るには
Google検索で商品を探した息子はいろいろな落とし穴に遭遇し、予算内で商品を探すことはできませんでした。
ここからは、ネットショッピングの落とし穴から子どもを守る対策についてお伝えします。
対策1:親が信頼するサイトだけ使わせる
子どもに商品を自由に検索させるのであれば、親が信頼できるショッピングサイトのみで商品を検索させることがベストです。
客観的な判断基準としては「配送や商品に問題が起こった時の対処」をしっかり行ってくれるサイトが良いでしょう。
私が息子にネットショッピングをさせた際に「失敗したな」と思ったのは、息子に、Google検索で自由に商品を検索させたことです。
Google検索で商品を検索すると、いくつものショッピングサイトがヒットします。その中には海外のショッピングサイトもありますし、すべてが良心的なサイトとは限りません。
子どもに自由に商品を検索させるのであれば、親が信頼するショッピングサイト上に限定することをおすすめします。
対策2:本体価格+消費税+送料を確認する
ネットショッピングで商品の値段を確認するときは、必ず「本体価格+消費税+送料」を確認するように子どもに教えると良いでしょう。
我が家はそれを怠ったために、息子は「安い本体価格」だけを見て大喜びしました。そしてその後、「安い本体価格+高額な送料=予算オーバー」と気づいて、ぬか喜びで終わるはめになったのです。
対策3:保証の有無を確認する
購入に際し、保証の有無を確認しましょう。特にフリーマーケットアプリを利用する際や、中古品を買う際は、保証の確認は必須です。
予算内で目的の商品が見つかると子どもは喜び、万が一壊れたときの事など考えないでしょう。新品なら保証期間があり、万が一の時も返品や修理などといった対応もおおむねスムーズです。
しかし中古品となるとそうはいきません。「もし壊れたら、修理にお金がかかるよ。修理ができないかもしれないよ。それでも買う?」と、子どもに万が一の事をイメージさせ、それでも買いたいかどうかを確認しましょう。
そうすることで、たとえ故障したとしても、自身の判断や行動に責任を持つことを学べます。
ちなみに我が家の息子は最終的に「もっとお金を貯めて、あとで新品を買う」という結論に至りました。しかし数週間後「やっぱり電動スクーターじゃなくてドローンが買いたい!ネットショッピングする!」と、あっさり意見を変えました。
そして親子で3つの対策を実践し、大手ショッピングサイトで自由に商品を検索した息子は、予算内でドローンを見つけることができました。注文ボタンを押す息子は、達成感に満ちた誇らしげな顔をしていました。
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子どもにネットショッピングをさせるにあたっては注意点もありますが、上手く活用すれば、子どもの考えて行動する力や、お金を使う力の育成の場にもなります。
ぜひマネー教育の場としてネットショッピングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【執筆者プロフィール】
アンドリューズ美和子
キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファミリーファイナンスアドバイザー/子ども英語アドバイザー
Youtube「キッズマネーチャンネル」で親子のためのお金の情報を発信。家族の希望を最大限に活かす『教育費を無理なく準備するための家計の仕組みづくり』が好評。得意分野は「iDeCo、NISAを活用した資産形成」。アメリカ留学の経験を生かし、ネイティブ講師の子ども専門英会話教室「アドベンチャーイングリッシュ」を経営。3児の母。