2: 自然の中のデートで本音を引き出す
バツイチの遥さん(仮名・33歳)は、コロナ禍前から婚活をしていたものの、ずっと苦戦が続いていました。
一昨年の暮れにオンライン飲み会で知り合った2歳年下のサラリーマンに好意を持ちます。思い切ってデートに誘うと承諾してくれましたが、ほとんどの飲食店が時短営業のため雰囲気のあるお店のデートも難しくなったそうです。
「そこで公園でランチデートを提案しました。公園近くの飲食店で彼にお弁当を買ってもらって、自然に囲まれた公園のベンチで食べながらお喋りをしていると緊張感がほぐれてリラックスした気分になってきたんです」
コロナ禍の公園は人も少ないため、2人で気兼ねなくベンチを占領できたそうです。2回3回と公園デートが続き、遙さんの手作り弁当を彼が美味しそうに食べてくれるのも嬉しかったそう。
「自然に囲まれていると素直な気持ちになってきます。彼からバツイチの理由を聞かれても『元夫の浮気が原因なの』とすらすらと答えることができました。過去の暗い思い出も私の中ではクリアーされていると感じて、ほっとしました」
彼も小さい頃に両親の離婚があり、シングルマザーとなった母親に育てられたことを打ち明けられ、距離がぐっと近くなったと遙さん。
「コロナ感染拡大が一段落した去年の秋に、初めて飲食店でワインで乾杯しながら美味しい食事を一緒に楽しみました。帰り際に彼が『寒くなる前にまた公園デートしたい』と誘ってくれたんです。公園デートがよほどど気に入ったんですね」
その次公園デートで、遙さんは彼からプロポーズされたそうです。
自然に囲まれると素直になれますね。お互いにコミュニケーションをとっていこうという前向きな気持ちが、2人の距離を縮めていったのですね。