一般的に、1歳~3歳で起きるといわれる子どもの「イヤイヤ期」。遊びやごはん、着がえ、買い物、昼寝など、様々なシーンで「イヤイヤ」が勃発するものです。
でも、「こんなときは対応しづらい」「どうすればいいか分からず、お手上げ!」と思っていませんか? 個別のシーンごとに対処法を知りたいと思うこと、ありますよね。
そこで今回は、ベビーシッターで子育てのアドバイザーとして活動しており、イヤイヤ期の対応に詳しい田崎愛香さんに、ママ・パパが子育てで直面する「イヤイヤ」のシーンごとの対処法を具体的にうかがいました。ぜひヒントにしてみてくださいね。
ベビーシッターに聞いた!ケース別「イヤイヤ」対処法
ご飯を食べない・ご飯をぐちゃぐちゃにする
食事のシーンでよくありがちなのが、子どもがご飯を食べるのを「イヤイヤ」すること。
最悪なときには器ごとひっくり返したり、投げたりすることも。こんなとき、どうすればいいのでしょうか?
田崎愛香さん(以下、田崎)「食べない具合にもよりますが、無理やり食べさせなくても良いと思っています。
ただし、子どもに食材や料理を知らせていくために、出しても食べないことを分かっていても、子どもの食事は子ども用で盛って見えるところにおいたり、食卓を囲って一緒の空間を過ごしたりすることをおすすめしています。
ご飯をぐちゃぐちゃにすることについては、食べものはおもちゃではないので、あきらかに飽きて遊んでいると分かったら子どもに問いかけ、『食べものは遊ぶものではない』ということを伝え、おしまいにするなどのメリハリは大切だと思っています」
「自分で服を着がえる」と言って聞かない
着がえのシーンのあるある。「自分でやるの!」と言うものの、ボタンを留められなかったり、靴下がはけなかったりと、なかなかできないことも……。
田崎「自由にやらせてあげられる状況であれば、とことん付き合って良いですが、そうでないときには『時間にゆとりを持つ』『気をそらしてその間に介助する』『子どもの気持ちを受け止め、ごめんねと言いつつ介助する』対処法をおすすめしています」
時間にゆとりを持つ
田崎「子どもが自分で服を着替えるまでには、想像の倍以上の時間がかかると思っておいたほうが良いです。
時間にゆとりを持つことは、心のゆとりを持つことにもつながりますので、早め早めの行動で安心できることもあるかと思います」
子どもの気をそらしてその間に介助する
田崎「環境を変える、目新しいおもちゃ、場合によっては好きな動画やテレビなどで一瞬気をそらすことで子どもの気分も変わることがあります」
子どもの気持ちを受け止め「ごめんね」と言いつつ介助する
田崎「どうしても時間がないときは、無理やりでなく気持ちを受け止め、代弁するというワンクッションをおいて対応してみましょう」