おむつ交換を嫌がる

おむつ交換をしようと思ったら、突然、「イヤイヤ」が始まることもあります。こんなときは?

田崎「替えないわけにもいかないので、抱っこして『びゅーん』などと言いながら、楽しい雰囲気でスキンシップをとるところから行ってみてはいかがでしょうか。

それでも嫌がるときは嫌がりますが、一度楽しい気持ちにさせ、気持ちをおむつ替えからそらすことも一つの方法です。

また、おむつの柄で誘うこと、おうちで履くようであれば、おむつのテープ部分に子どもの好きなキャラや絵を描いて見せても誘いやすくなるかと思います」

おもちゃなどを使って騒ぐ

おもちゃで遊んでいると思ったら、なんだか大きな音がする……。見に行ったら、イヤイヤ期の我が子が騒がしくしているのを発見。こんなときはどうすればいいでしょうか。

田崎「親の顔色を見ながら故意的にやっている場合、それは『試し行動』をしているかもしれません。

『これをしたらママ・パパはどんな反応をするのだろう?』というところから、何かアクションを起こせば、注意を引けるということを理解している子の場合、かまってほしいときなどに何度も行うこともあります。

子どもにとっては、怒りの感情であっても親が反応してくれることのほうがうれしいので、そのようなことをする場合があります。ですので、その場合の対処法は、『過剰に反応しすぎないこと』です。

それが、子どもの持つおもちゃへのただの興味本位の場合でも、『大きい音だね~』と言いつつそのおもちゃをよけたり、違うおもちゃを渡し、気をそらしたりすることも一つの方法です」

おでかけ中に帰りたがらない

親が一番困る「イヤイヤ」の鉄板がこの外出中のイヤイヤ。こんなとき、うまい対処法が知りたいです。

田崎「これについては、事前の対策をおすすめします。言葉の意味を理解している子であれば、事前に約束事を決めてから、外に出るのです。

その際には、こちらから『守ってね』という伝え方ではなく、なるべく子ども側に決めてもらえる伝え方のほうが効果はあります。

たとえば、『今日は何時になったら(何をしたら)帰ろうか?』というような形です。子どもに問いかける形で話しかけることにより、子ども自身に決めてもらえるので、それにより自己責任が生まれ、約束を守りやすくなります。

とはいえ、必ずしも納得してくれるとは限りませんので、その場合は、親が一度決めたことは曲げない一貫性を持つことも、とても大切です」

注意されると知っていながら「イヤイヤ」する

「イヤイヤ」すると、ママ・パパに注意されると知っているのに、わざと「イヤイヤ」することも。これも困りますよね。

田崎「イヤイヤ期中の子は、自分の感情のコントロールができないと思っておいて良いと思います。そして、常にイライラして不安定な状態ということでもあるのですね。

対処の結論からお伝えしますと、『受け止めること』と『受け流すこと』の2つを意識していただければと思います。

『いやだね』『やりたいね』と共感し、代弁することも大事ですが、同じくらいあなた自身の感情を受け流すことも大切です。『なんでなの?』と思いつめすぎないということですね。

この時期はこういう時期と割り切ったり、子どもの気持ちが落ち着くまで自分の好きな時間にあてようと思ったり、それくらいの気持ちで過ごすことも大切です」