ママ・パパがなんとなく不調なときに「イヤイヤ」されたら?
ところで、最近ではコロナ禍のステイホームやテレワークなどの影響もあってか、「なんとなく不調」を感じる人が増えているようです。
ツムラが2021年12月、20代~40代の男女1,800人を対象に実施した「第2回 なんとなく不調に関する実態調査」において、日常生活の中で心身の調子がなんとなく悪いと感じる「なんとなく不調」について聞くと、全体の77.1%が「なんとなく不調」を感じており、前回調査よりも7.6%増加していました。
そのうち、女性は83.3%が、なんとなく不調を経験していることが分かりました。
具体的な症状を聞くと、女性は「疲れ・だるさ」62.5%、「肩こり」54.9%、「頭痛」53.5%がTOP3となっており、5位には「イライラ感」で43.5%の人が感じていました。
ママ・パパがこんな風にちょっとした不調モードのときに、子どもにイヤイヤされたときには、どうしても余計疲れてしまったり、イライラしたりしがちですよね。
こんなとき、イヤイヤされたらどうすればいいでしょうか。田崎さんにうかがいました。
田崎「ご自身以外に、子どもを見られる方がいるのであれば、遠慮せずお願いすることが一番です。それは身内や親戚だけでなく、ベビーシッターや一時預かり保育、ファミリーサポートなども含まれます。
有料のものもありますが、利用してみるとだいぶ気持ちもラクになるのではないかと思います。子どもと四六時中一緒に過ごすことはストレスにつながることもあります。誰でも良いので、大人の人と話すだけでも違います。
どうしても一人で対処しなければいけないときは、子どものテレビタイムが増えても、おもいっきり手抜きが続いても、それで良いと思ってくださいとお伝えしています」
また、この調査にコメントを寄せていた霞が関ビル診療所婦人科の丸山綾先生によると、20代~40代女性では、疲れやすさや頭痛の原因として貧血などの原因が隠れている可能性もあるといいます。「なんとなく不調」があまりに続く、などの場合には自己判断せずに医療機関に相談しましょう。
子どもにイライラをぶつけてしまい後悔…予防策は?
イヤイヤ期の我が子と接するとき、親たちが後悔しているのが、イライラを子どもにぶつけてしまったり、子どもを必要以上に強く叱ったりしてしまうこと。
田崎さんに、このよくある悩みについての予防策をうかがいました。
田崎「つい感情まかせに怒ってしまったり、イライラをぶつけてしまったりすること、ありますよね。しかし私は、この負の感情をなくさなければいけないものだとは思いません。分かっていてもコントロールできないことは誰にでもあります。
だからこそ、一番大切なことは、自分のその気持ちに気づいて、まずはその気持ちを受け止めてあげることだと思っています。子どもが悪いわけでも、怒ってしまうあなた自身が悪いわけでもないのです。
まずは、自分の本当の気持ちを否定せずに、ありのままを自分自身で受け止めてあげてください。そうしたら、少しずつ自分自身を許せるようになり、子どもに向く気持ちにも変化が見られるかと思います」
【取材協力】田崎 愛香さん
1989年生まれ。福島県出身、東京都在住。ベビーシッター及び子育てのアドバイザーとして活動中。10年以上の保育経験をもとに確立した子育ての考え方「育てない子育て」を実践・提供している。世のお母さんのためになる情報を提供できるよう愛と情熱を注ぐ。
【調査出典】
ツムラ「第2回 なんとなく不調に関する実態調査」