料理を通じて子どもに体験することの大切さや楽しさを伝える「台所育児」。
台所育児を提案する料理研究家の坂本佳奈先生は、「台所育児は食べていく力をつけるための第一歩。食べていく力があれば体が育っていき、ゆくゆくは料理のできる子どもにもなっていきます」と話します。
今回は、この「台所育児」の始め方やポイントについて坂本先生に伺いました。
料理の最初のスタイルは「ちぎる・折る・まぜる」
台所育児は離乳期を終え、子どもが一人で立てるようになったらいつでも始められます。
料理の味見も立派な台所育児。そうして少しずつ食に興味が湧くようになります。
坂本先生(以下・坂本)「小さな子どもにオススメなのは、“ちぎる・折る・まぜる”ことです。レタスやのりをちぎる、棒状のカット野菜を折る、キノコをバラバラにする、粉末のスープをまぜるなど、器具を使わず手でできることから始めましょう」
小さな子どもには、器具を使わなくていいことから始めます。途中でやめても構いません。子どもがやりたいことを、やりたいようにさせるのがポイントです。
ちぎる料理はサラダでもいいですし、子どもひとりで完成できる粉末スープは、“ひとりでできた!”という達成感につながりやすいそうです。熱すぎない牛乳や豆乳、水を使える製品がいいですね。
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