汚れてもいいように大きめの器やトレーを用意する

坂本「料理を始める際は、子どもが周囲を汚してもいいように用意してあげること。親の片付けもラクになりますし、テーブルを汚す心配もありません。

例えば粉末スープをまぜる場合、牛乳や水は分量を計って、別の容器に入れて置いてあげましょう。

また、スープの中身は大きめのカップなどに入れ、すべてトレーの上に置いてあげましょう。子どもが思いっきりできる環境作りが大切です」

食材の買い物も一緒に

坂本「台所育児を始めたら、食材の買い物も一緒に連れて行ってあげましょう。

買い物も立派な台所育児です。どのような野菜や肉を選んでいるのか、料理に選ぶ食材がわかるようになります」

食材の買い物は台所育児の1つ。

現在は感染症対策でスーパーの買い出しは子どもと一緒に、というわけにはいかないかもしれませんが、可能な場合は食材選びも一緒に行いたいですね。

子どもが料理に参加しているという意識が芽生えることが何よりも大切です。

坂本先生おすすめ「台所育児」レシピ

台所育児レシピの一つの例として、ポッカサッポロ「緑黄色野菜とけこむコーンポタージュ」を使った、食べるスープの作り方をご紹介します。

材料

・粉末スープのもと 1 袋
・牛乳 120ml ※商品記載の分量通り
・一食分のパン or クラッカー

準備

・大きめのトレー(20cm×20cm 位)を用意する
・スープのもとを大きめのカップに入れる
・牛乳を計量する
・一食分のパンまたはクラッカーを用意

子どもが行う調理

・トレーの上にスープのもとを入れたカップを置き、牛乳を入れてまぜる
・パンやクラッカーをちぎって入れる

坂本「粉末スープなら牛乳や豆乳で混ぜて溶くだけなので、小さな子どもも簡単にでき、そのまま完成するので成功体験につながります。

混ぜたスープにパンやクラッカーをちぎって入れれば、1食として完成します」

台所育児は親子のコミュケーションも図れ、充実した時間の過ごし方になるのではないでしょうか。

坂本 佳奈先生
食育・食文化 料理研究家。サカモトキッチンスタジオ主宰。キッズキッチン協会副会長。 “台所育児”を提唱する母・坂本廣子氏のもとで、2歳から包丁を握る。2018年より母の後を継いで子ども料理教室を主宰。自身も母としても奮闘中。

美容ライター。美容誌の編集を経て、ビューティ&ヘルス、フード、ファッション、ナチュラルライフなどについて執筆。美容ブログ『SimpleBeauty』でもコスメ情報を更新中。WebメディアのほかHP、紙媒体も手掛けています。