オンライン自習の学習効果
最近では、LINEのビデオ通話やZoomなどで、友達とつながりながら勉強する子どもたちもいるようです。
家で友達とオンラインでつながりながら勉強をしたり、何気ない会話をしたりすることによって、どんな「学習効果」があるのでしょうか。
1.集中力が高まる
永田「StudyCastユーザーから寄せられる声として、『この時間は一緒に勉強すると決めることで集中できる』『一人だとだらけてしまいがちだけど、みんなが頑張っているからサボれない』など、勉強するきっかけを作ることで集中につながる効果があると考えられます」
2.友達に教えることで自分の理解が深まる
永田「オンライン自習では、時に友達に教えるシーンも出てくるでしょう。一人で考えるだけではなく、誰かに教えるという行為を通して頭の中が整理され、また自分がわかっていない部分も認識でき、『つまり、こういうこと』と知識を整理して自分のものにできます。
ですので、誰かと一緒に勉強するという行為は、より記憶に残りやすい学習につながると考えます」
友達とオンラインでつながることの勉強以外の効果
永田「コロナ禍での部活や行事の延期・中止により、子どもたちは仲間と一緒に頑張る機会が失われ、コロナ前に比べてやる気が著しく低下しています。実際に、『勉強しようという気持ちがわかない』という中高生の声が多く寄せられています。
またやる気低下に伴い、ストレスがたまっている子どもの様子を心配されている保護者の方も多くいらっしゃいます。
そんな『誰かと一緒に』という経験を作りづらい中、オンラインを活用して友達や仲間とつながることは、子どもの意欲向上につながるとともに、ストレスの吐き出し、心の安定にもつながると考えます」
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オンライン自習は、子どもも親も有意義な自宅学習ができる新しい希望かもしれません。ぜひヒントにしてみましょう。
【取材協力】
ベネッセ「StudyCast」