3: ボール遊びができない
「うちは長男が野球チームに入っているため、よく家の庭で長男と3つ下の次男がバットとボールを使って遊んでいることが多いのですが……。
次男は走るのも速いし、体操的な動きも得意で運動神経自体は長男よりも良いはずなのに、ことごとくボールのキャッチができないんですよね。
ある日長男が『〇〇くんもメガネかけたらボール取れるようになったよ』と、小学校に入ってから弱視が発覚したという同じチームの子の話をしていたので、もしかしてと思い眼科に連れて行ったら弱視と診断されました」(36歳/ピアノ講師)
本来は得意でもおかしくない行動が上手にできなかったり、細かい作業を嫌がったり、ということも弱視の子によくある傾向だそう。
スポーツはできるのに、なぜかボールだけが上手に扱えないなどの場合も注視しておくのが良いかもしれませんね。
このママは「そういえば、絵本を読むのもひらがなのドリルをするのも嫌がっていた。見えないから楽しくなかったのかも」とも話していました。
4: 小学校に入ってから…
「息子の弱視が発覚したのは小学校に入学してから。しかも4月生まれで7歳になっていたので、かなり遅い方だったと思います。
きっかけは他の近視などの子と変わらず、先生から『黒板の字が見えてないようなので前の席にしました』と言われたことから。
私も夫も目が悪いので、『きっと近視だね』なんて言いながら眼科に連れていったらまさかの弱視でした。
なんでもっと早く気がついてあげられなかったのかと後悔しました。弱視は本当に、見つけるのが難しいものだと思います」(46歳/派遣社員)
小学校に入ってから近視などに気がつくのはよく耳にする話ですよね。この家庭の場合は、「よくある近視だと思ったらそうではなかった!」というパターン。
「うちの家系は目が悪い人が多いから、それと同じだろう」と自己判断せずに、早めに眼科で診察をすることが大切ですね。
この息子さんはすでに中学生で、現在は遠視用のハードコンタクトレンズとメガネを場面で使い分けて生活しているそう。
弱視の子は視力の矯正が済んでも、その後に近視か遠視のメガネやコンタクトレンズを着けて生活するということが多いそうですよ。
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生まれた頃から弱視の子どもは、その視界の曖昧さに違和感を抱くことなく過ごしていることが少なくありません。
ゆえに、「普通に生活している我が子」の姿に親も気づきが遅くなり、他人から違和感を指摘されることも多いのが弱視です。
親は「こんなことで相談したら面倒な人と思われるかな」と気に揉むこともありますが、ちょっとでも気になったことがあれば、学校や園の先生に相談してみたり、病院に連れていったりという行動を起こしてみましょう。