司会:続いて眞嶋さんはいかがでしたか?
アルフォンス・エルリック 役:眞嶋秀斗(以下 眞嶋):僕も本当にオーディション4ヶ月で何次審査も経てきたんですけれど、その時間を忘れるくらいオーディションの期間が楽しくて…。
オーディションが終わるたびにマネージャーに「今日も一日たのしかったです。次の審査も頑張ります」という連絡をしていたんです。
こんな経験って今までなかったなと思って。
オーディションに行くたびに半日以上みんなで熱を注ぎ込んでやっているので、
体にダメージがくるし、声もカスカスになったりもするんですけど、
そんなことどうでもいいくらい、審査を重ねるたびに、「この作品に出たい絶対出てやるぞ!」という思いが『鋼の錬金術師』の世界観に乗っかってきて。
壮大な世界観の中、二人の兄弟がどんな困難からも目をそむけずに、
わずかな希望の道すじをなんとか這いずりりまわって見つけに行くっていう、この作品のすごさに気づかされました。
ぼくはアルフォンスという役なんですど、エドワードの沢山の方がやられている像を見て、それを受けて作っていったんですけれど、
オーディション期間は芝居って楽しいなっていうのを感じていましたね。
だから、決まった時は嬉しかったです!
司会:続いて岡部さんはいかがでしたか?
岡部:私は、この役のお話をいただいて、「今度演出家さんと面談があるので」と聞いて行ってみたら
「あれ?これオーディション?」という状況で。
私は待っている間に自分の前に「あれ?私の役の声が聞こえる。あれあれ?」と思って入ってみたら石丸さんがいらっしゃって。
カメラが回っていて。
「じゃあセリフ言ってごらん?」って始まったので…
石丸:言ってごらんとは言ってないよっ!
一同:笑
岡部:言ってごらんは違ったかもなんですけど…笑
行ってみたらそういう状況だったので、瞬発力というか、
「今まで自分がいろんな舞台で培ってきたパワーを今この一瞬で出し切らなくちゃ」という思いでやらせていただいたので。
その短時間の中でも、皆さんと同じように稽古のような時間がありましたので。
これからの期間で、もっとたくさんの物を吸収できるんじゃないかなと楽しみにしています。
この作品は世界中の方から愛されている作品ですし、原作ファンの方…
ちょっと私の偏見かもしれませんが、こういった作品をやる時にアイドルという肩書を持った者が演じると
「お前できんのか?」っていう目が厳しくなると思うので、それを跳ね除けるくらい私も皆さんに負けないように頑張りたいと思っています。
嬉しさより、使命感とか責任感に駆られております。頑張ります!
司会:ありがとうございます。では続いて青木さんいかがでしょうか。
ロイ・マスタング 役: 蒼木 陣(以下 蒼木):ありがたいことにお話を頂戴したんですけれど、まず演出がさち子さん。
「石丸さんだよ」というお話を聞いた時に、絶対にやりたいです!という気持ちになりまして。
実は舞台の現場でご一緒したことは無いんですけれど、数年前に一週間ほどのワークショップをやっていただいたことがありまして。
それこそみんながオーディションでやったのと同じような。
小説1ページくらいのセリフを事前に覚えて「みんなで一緒に作ろうぜ?」みたいなところから鍛えていただいて、
〝いつかこの方と作品をやってみたいんだ〟という気持ちがずっとありました。
ようやく作品で交わることが出来るんだ!ましてやロイ・マスタング という多くの方に愛される役を頂いて、
大きなプレッシャーはありますし、不安で夜眠れなかったりするんですけど。
でも、この作品やこの役や座組の皆さんとの出会い、旅を通して役者としても人としても大きく成長できる機会になるだろうなというそんな思いでいっぱいです。
最後まで座組の皆さんと精一杯頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。
司会:ありがとうございます。では和田さんいかがでしょうか。
ロイ・マスタング 役:和田琢磨(以下 和田):漫画原作の作品に携わって13~14年位になるんですけれども、いつ『鋼の錬金術師』という作品が舞台化するんだろうってずっと気にしていました。
お話を今回いただいて、とてもありがたいですし、今回主人公のエドワードとロイ・マスタングがWキャストということで、4人で二つの役を作り上げていくような気持ちですごく高揚感に溢れています。
沢山の方に愛されている作品なので、みなさんの期待値も高いと思います。
それを乗り越えて、期待値以上のものをお客さんにお届けできる、(キャストの)みなさんが揃ったと思っています。
今日ここに登壇していないキャストの方も素晴らしい肩ばかりですので、是非座組一丸となって舞台『鋼の錬金術師』を盛り上げていけたらいいなと思っています。
よろしくお願いします。
司会:ありがとうございます。みなさん沢山の様々な思いがあったんだなというのがよく分かりました。