キャスト選びの決め手

司会:先ほどお話にもありましたように、オーディションはエド役とアル役で集まって、組み合わせを替えながらやっていたということなんですけれど

エド役に一色さんと廣野さんのWキャスト、アル役に眞嶋さんが決定した決め手は何だったんでしょうか。

「舞台『鋼の錬金術師』」製作発表会 ©荒川弘/SQUARE ENIX・舞台「鋼の錬金術師」製作委員会(撮影 /かとうきょうこ)

石丸:表現するもののエネルギーって愛と怒りだと思っているんです。

廣野君に合った時に、ものすごく怒りを強く感じた。そして一色くんとやった時に一番愛を表現することに迷いが無かった。

「舞台『鋼の錬金術師』」製作発表会 ©荒川弘/SQUARE ENIX・舞台「鋼の錬金術師」製作委員会(撮影 /かとうきょうこ)

愛と怒りというものをものすごく強く受け取って。

怒りを強く出せる人は必ず愛を持っている。そして、愛を表現することが上手い人は必ず怒りも持っている。

「舞台『鋼の錬金術師』」製作発表会 ©荒川弘/SQUARE ENIX・舞台「鋼の錬金術師」製作委員会(撮影 /かとうきょうこ)

その2人を錬成すればエドワード・エルリックができると思ったっていう…

 

廣野:その通りです!!!(大声)

一同:笑

 

石丸:そんな感じ。すごく対照的なんだけれど、その振幅がすごく大きい。とにかく人間力がある人を選びたいと思った。そういう二人です。

そして眞嶋君はね、やっぱりアルフォンス・エルリックをやるとなると、少年時代を演じたり、声だけで表現をしたり。

アニメで皆さんの中にインプットされた声が強い中で、私は心と声が近い人を選びたかった。

眞嶋君はね、心が動いた時に、何かを作って届けようとするんじゃなくて、そのまんま声になってこちらにお届けしてくれたので、私はこの人だ!と思った。

弟として、兄を見る目、兄を愛する純美というのを一番感じたんです。

それで迷いなく行きました!

「舞台『鋼の錬金術師』」製作発表会 ©荒川弘/SQUARE ENIX・舞台「鋼の錬金術師」製作委員会(撮影 /かとうきょうこ)

眞嶋:ありがとうございます!