悪友からの恐喝なら迷わず警察か、法務局の人権相談へ相談を
子どもが心を開いて真相を話してくれて、実は悪友から恐喝されていることが判明した場合、相手の親や学校と交渉したりせず、警察へ相談したほうが無難です。
実際、先に述べた100万円単位で恐喝されていた横浜で起きた問題は、教育委員会が「いじめではない」と事実を否定しています。ですから、どこの自治体でも、学校や恐喝している相手の親御さんに交渉しても、問題は解決しにくいでしょう。
「ことを大事にしたくない」と考える親御さんも多いと思います。
ですが、金銭的被害がともなっていますし、放置しておくとどんどん被害が拡大します。
何よりもっともかわいそうなのはお子さんですから、警察に相談し、場合によっては警察に被害届を出して、処罰を求めるようにするのが無難です。
また、警察に相談するのに抵抗がある方は、法務局の人権相談を利用するとよいでしょう。
人権相談というと、敷居が高いように感じますが、実際は学校でのいじめなどといった問題にも迅速に対応しています。
金銭的被害も伴っていることを伝えると、さらに迅速に動いてくれる可能性が期待できるので、まずは相談してみてください。
単に欲しいものがあったからお金を持ち出した場合も、叱るのは逆効果
単に、欲しい物があったからお金を持ち出した場合、この場合でも叱るのは逆効果です。
子どもは、働いてお金を得る苦労については、いくら説明しても理解することはできません。
ですから、「お小遣いを計画して使うこと」「どうしても欲しいものがあったら買ってあげることを考えるから、パパやママに相談すること」このことを約束させるようにしてください。
子どもも、自宅のお金を持ち出すことは悪いことだと、どこかで感じています。
ですから、深く反省してくれて、どうしてもお小遣いで買えないものがあった場合には、自宅のお金を持ち出したりせず、ママやパパに相談してくれるようになります。
もし、このような説得をしても、再度自宅のお金を持ち出した時は、厳しくしかりましょう。お金を持ち出したことではなく、自分も納得して約束したことについて、ウソをついたことになるからです。
「欲しいものがあって、どうしてもお小遣いで買えない時は、パパやママに相談するって約束したでしょう? どうして約束を破るの!」
こう強くしかると、大体の場合、次からは自宅のお金を持ち出さなくなります。
<参照>法務省 人権相談のページ