「Animelo Summer Live 2013 -FLAG NINE- 」の詳細が発表された時、大きな関心を集めたのは3日間開催という日程だった。出演者はどうなるのか、公演時間は? しかし、フタを開けてみると例年通りの出演者数と公演時間で展開していった。つまり、今年のアニサマは一気に150%の規模に拡大したのである。

もちろん前提としてアニソンシーンが盛り上がっているという事実がある。しかし、さらに主催側は大御所アニソン歌手や新人、アイドルまで積極的にブッキングすることで世界最大のアニソンフェスをさらに大きくしようとしているのも見えてくる。アニサマは通しで参加するファンの割合が非常に高いので、夏バテをおこしていやしないか? だが、現地に立つとそんな心配は無用だったことが分かった。
 

水樹奈々 & 宮野真守

©Animelo Summer Live 2013/MAGES.

今年からの試みである出演者紹介のSFアニメでボルテージが上がったところで、最初に登場して歌われたのは2年ぶりにアニサマに立つ女王・水樹奈々と絶大な人気を誇る男性声優アーティスト・宮野真守コラボだった。いきなりのビッグコラボに会場が、揺れる。

いま、最高潮の盛り上がりを見せている『うたの☆プリンスさまっ♪』の第1期OPテーマ『オルフェ』と『DOG DAYS』の『SCARLET KNIGHT』のツインボーカルスタイル。男声女声で互いの曲を魅力的に、その世界に入って歌いこなすのはもちろん、ふたりがこの曲を晴れやかな表情で歌っている姿が印象的だった。

©Animelo Summer Live 2013/MAGES.
©Animelo Summer Live 2013/MAGES.
 

後ろから這いより隊G/竹達彩奈

©Animelo Summer Live 2013/MAGES.
©Animelo Summer Live 2013/MAGES.

いきなり興奮した空気のアニサマ。そこに登場したのは『這いよれニャル子さん』のユニット「後ろから這いより隊G」。去年は山車で会場を回って盛り上げたが今年はやぐらの上から登場だ。おなじみの「うー!にゃー!」や「SAN値」「ピンチ!」などの掛け合いを存分に盛り込んだ楽曲で盛り上げた。つづく竹達彩奈はオリジナルソングの『ライスとぅミートゅー』を歌う。曲中の「I love beef」というコール・アンド・レスポンスの楽しさはこの規模のライブならではの味わい。ハイボルテージに旋風を巻き起こしていった。

©Animelo Summer Live 2013/MAGES.
©Animelo Summer Live 2013/MAGES.