期待しすぎない

一人っ子の親が勉強や習い事などに熱心なイメージを持っている人は多いはず。実際に一人っ子を持つ親の中には、自分が熱心な親であることを認識している人もいます。

そんな熱心な親が、常に気に留めていることがあるそう。

「ついつい子どもに期待してしまって、勉強に関して厳しくしすぎてしまうところがあります。きょうだいがいない分、他の家の子と比べてしまって『うちのほうが時間もお金もかけてるのに〜』なんて思ってしまうことも。

いつも子どもに泣かれるたびに反省しています」(IT関係勤務/34歳)

「今はもう高校生になった一人っ子の息子は、昔から明るくて勉強もスポーツもよくできる子でした。

つい期待してしまいそうになるけれど、近所の人たちが他の家庭に対して『あそこの家は子どもに期待しすぎて、子どもが精神的に参っちゃったらしい』と噂しているのを聞いて自戒していますね。

噂するのはどうかと思うけど、親からのプレッシャーが大きいとそうなってしまうこともあると思うので」(飲食店勤務/39歳)

きょうだいを育てる親が熱心でないということは決してありませんが、一人っ子の場合は熱心になる以上に過度な期待が出てきてしまうことがあるようです。

「うちにはこの子しかいない」「お金も時間もかけられるのだから」という意識からかもしれませんね。

一人っ子の親は、“甘やかし”と“厳しさ”のバランスを取ることに苦労していることが多い印象です。

たった一人だけの子どもであるがゆえ、目も届きやすく費やす労力や心配が過剰になってしまう部分があるのですね。

しかし、接し方のバランスを取るため、日々考えながら育児に取り組んでいる様子が見て取れます。

一人っ子の親がきょうだいを育てる親を見ながら参考にしているように、兄弟を育てている親も一人っ子の親の子育てに学べる部分は多そうですね。