1本たったの200円! 絶品「トンビ」の正体は

鶏の手羽元のようだが、実は豚のしっぽ。こいつをイタリアの唐辛子が入ったピリ辛のトマトソースで4時間煮込んだ料理だ。

「牛テールの煮込みを、豚でできないだろうか」と思ったオーナーの発案で試作を繰り返し、完成させた。

フォークを軽く刺しただけで、肉がほぐれるぐらい丁寧に煮込んである。ピリ辛のソースが残るので、自家製パン(フォカッチャとライ麦パン)につけて完食したい。トンビは1本200円で、1本からオーダーできる。こういう敷居の低さが、五反田っぽくて好きだなあ。

この3月、プロシュットとイタリア産サラミの食べ放題(2,000円)を実施中。スライスしたてのイタリアの美味を赤ワインと楽しみたい。人気があれば延長する可能性も高いそうだ。

もちろんプロシュットとサラミだけでは満足できないはずもなので、「ギャートルズ風すね肉」や「トンビ」か、あるいはマンガリッツァを頼みたい。

運がよければ、「キアナ牛のTボーンステーキ」にめぐり合えるかもしれない。フランス産子羊の用意がある日もあるので、羊好きはスタッフに声をかけてみるといいだろう。

住所/東京都品川区西五反田2-26-4  IAビル2F
営業/11:30〜13:30、17:30〜23:00(LO22:00)
電話/03-6417-9070
定休日/日曜

※本記事の料理は平日のディナーか、土曜に限りランチでもオーダー可能。

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。