『パパでもいい』を目指す
寝かしつけのコツについて、てぃ先生は「まずパパの悩みの要因として、多くのパパが間違えやすいのは、『パパがいい!』にもって行こうとすることです。
『ママがいい!』に負けないようにするんだ、という意識よりも、とりあえず『パパ“でも”いい』を目指すことをおすすめしています」と話します。
そのためには、いわゆる“ママと同じ流れ・雰囲気”をパパが作れるかどうかが大切。
「小さいお子さんにとっては、パパがやるとママが普段やっているルーティンとは違ってくるので、そこで違和感が出てしまうんです。ママがお子さんにやっている『そんなことまで?』というような細かい情報を普段から共有しておくと、パパでもうまくいくのではないでしょうか」と寝かしつけのポイントを話されました。
てぃ先生が回答!「寝かしつけ」Q&A
質問1:子どもの眠りが浅く、頻繁に起きてしまうのですが、どうしたらいいですか?
「音や光など、お部屋の環境ももちろん大事ですが、赤ちゃんにはルーティンが重要。ルーティンが崩れると寝なくなったり、睡眠が浅くなるんです。
例えば、寝るときの意識=授乳となっていると、赤ちゃんが深夜に起きた時におっぱいをあげないと寝ない、という流れになってしまい大変ですよね。
個人的には、おっぱい=寝るという習慣にすると親御さんの負担が大きくなってしまうので、スキンシップをルーティンにするほうが、途中で起きちゃった時にも、また眠りにつきやすいのでおすすめです」(てぃ先生)
質問2:抱っこ紐でないと寝てくれません。どうしたら布団で寝かしつけられるようになりますか?
「お子さんにとって、不安になりやすい場所って『慣れてない場所』であることが多いです。布団も寝る時にしか使わないものなので同じですね。なので、『布団と仲良くなる機会』を作るといいんです。
例えば、布団の上で絵本を読んだり、一緒にお遊びしたり、お子さんが布団に慣れる機会を作ってあげるといいですね」(てぃ先生)
質問3:寝かしつけの時の適切な室温や服装を教えてください
「特にこれからの季節だと、室温は26〜28度くらいが良いといわれており、赤ちゃんの場合は25度以下にならないほうがいいといわれています。
もう一つ気をつけないといけないことは、外とお部屋の中の室温差が5度以上にならないようにすること。赤ちゃんは体温の調整がうまくできないので、できるだけ気温差がないようにすると良いですね。
服装は、お子さんの背中を触って汗をかいていたら暑いサイン。首やお腹を触って冷たかったら寒いサイン。見て判断するのではなく、実際に触って判断するのがポイントです」(てぃ先生)
ジョンソン®ベビーの五感を生かした「寝かしつけメソッド」
赤ちゃんの肌研究を125年以上もの間実施している『ジョンソン®ベビー』によると、生まれた瞬間から、赤ちゃんが感じるもの、見るもの、聞くもの、嗅ぐものは、赤ちゃんの知能や情緒など発達に大きく影響することがわかっています。
例えば、日常的にタッチやマッサージを体験している赤ちゃんは、体験していない赤ちゃんに比べて、アイコンタクトをとる確率が50%高く、笑顔や発声など全体的にポジティブな表情をする確率が3倍高くなるのだそうです。
また香りに関しても、香りのあるお風呂に入った赤ちゃんは、お風呂の時間の中で母親を見つめる割合が多く、泣く回数が減り、お風呂上りに深い眠りにつく時間が長くなったという研究結果が出ています。
赤ちゃんに香りつきの製品を使うことについて、てぃ先生は、「もちろん匂いに好みはあるんですが、特に小さいお子さんの場合だと、『この匂いがしたときは、リラックスできる』っていうふうに思ったほうが、赤ちゃんがお休みモードに入りやすいことがあります。
声かけや、お部屋の環境など、色々大切なことはあるんですが、匂いを使ったきっかけ作りがすごく大事だと思います」とアドバイスされました。
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寝かしつけに関するさまざまな工夫が紹介されました。お互いに協力して、寝かしつけの負担を少しでも減らすことができたらいいですね。
【ゲスト】てぃ先生(保育士)
関東の保育園に勤める現役保育士。SNS総フォロワー数は160万人を超え、保育士としては日本一の数。2月2日には、大人気の育児本シリーズ第3弾となる、『てぃ先生の子育てのみんなの悩み、お助け中!』(ダイヤモンド社)が発売中。2023年4月からは、日本テレビ系列「DayDay.」にもレギュラー出演中。