1.常温の「小形羊羹 夜の梅」と「水羊羹 小倉」
小豆の粒感が感じられる「小形羊羹 夜の梅」と「水羊羹 小倉」。
“夜の梅”という菓銘ですが、梅が入っているわけではなく、切り口の小豆を夜の闇に咲く梅に見立てて、この菓銘がつけられているそうです。
食べ比べた結果、満場一致で「水羊羹 小倉」のほうが甘い! という結果に! 砂糖の割合は、小形羊羹(煉羊羹)のほうが多いんです。えっ、すごい。
とらやによれば、常温で食べ比べた場合に、砂糖の割合が多い煉羊羹よりも水羊羹のほうがわずかに甘く感じられるのは、水羊羹のほうがやわらかいので口の中で広がりやすく、甘さを感じやすいためなのだそう。
たしかに常温の水羊羹は、ごく少量でも甘い味わいが口いっぱいに広がります。煉羊羹のほうはごく少量だと甘さを感じにくく、ある程度の厚みで食べるほうがより甘く感じられました。
2.常温の「小形羊羹 おもかげ」と「水羊羹 黒砂糖」
一方で、黒砂糖を原材料に用いている「小形羊羹 おもかげ」と「水羊羹 黒砂糖」を食べ比べた結果、甘さに差異がそこまで感じられない、という結果になりました。
黒砂糖自体がとても甘いので、たくさん口の中に入れてしまうと、「小形羊羹 おもかげ」の甘さとコクが際立ってしまいます。
一方で「水羊羹 黒砂糖」は、黒砂糖の甘さやコクを残しながらもつるんとした清涼感が勝ります。
恐らく口にたくさん入れたのであろう小学3年生は「完全に煉羊羹のほうが甘い!」という判断に。ごく少量を食べ比べた筆者と小学6年生は、「どっち?どっち?」と判断がつかない結果となりました。
「食べてすぐ(※ほぼ噛まない)と、水羊羹のほうが甘いけれど、噛んで味わってしまうと煉羊羹のほうが甘い」という印象です。黒砂糖、強い!