ドラマ『その年、私たちは』の挿入歌を担当
――イ・スンユンさんの名前を一躍有名にしたのは、オーディション番組『シングアゲイン』(2020~2021年放送)でしたね。
「ずっと音楽を続けてきたわけですが、年齢的にそろそろラストチャレンジかなと思ったのが2020年で、とにかく心残りなくやろうと思いました。だからオーディション番組も本当は好きではないけれど、とりあえず出てみようかと。最後になるかもしれないので、ベストを尽くしました」
――この番組で優勝したのは、やはり音楽的なセンスがずば抜けていたからだと思います。イ・スンユンさんのオリジナル曲は、オアシスやビートルズといったブリティッシュロックを筆頭にフォーク、ブルース、フュージョン、歌謡といった他の要素も含まれているので、ジャンルを特定するのが難しい。そこが一番の魅力ですよね。
「ええ。だからなのか、韓国の評論家から『君にあげる音楽賞はない。だって該当するジャンルや部門がないじゃないか』って言われました(笑)」
――最近はドラマのサウンドトラックにも参加していますね。
「好き勝手にやってきた人間なので、たまに他の人のディレクション通りにやるのは結構面白いです。『自分の歌だったらそこまでやらないけどなあ』とか『こういうやり方もあるんだな』とか、歌ってみるといろいろと考えることもありますし」
――今まで歌ったドラマの曲で最も印象に残っているのは何でしょうか?
「『その年、私たちは』の挿入歌『丘の木』(2022年)ですね。初めて聴いた時に『何でこんなにいい曲を私に歌わせるんだろう』って思いました(笑)」
「音楽」は愛し愛されたい存在です
――韓国では公演活動を積極的に行っています。ファンの間で「イ・スンユンのコンサートを観ていない人はいても、1回しか観ていない人はいない」と言われていると聞きましたが、実際そうなんですか?
「うーん…。よく分かりません(笑)。ただ楽しみながらやっているだけです」
――今回のツアー名『DOCKING』とは何を指すのかを教えてください。
「音楽を作る行為だけでは聴き手とやりとりすることはできません。しかしながら、コンサートでは音楽を通して観客とコミュニケーションがとれます。それで"結合"という意味のこの言葉を選びました」
――このたび『2023 LEE SEUNG YOON CONCERT 「DOCKING」 IN TOKYO』と題したコンサートが開催されます。日本のファンの反応が楽しみですね。
「日本は他の国と比べて静かに聴く方が多いそうですが、それでも少しうなずく程度はしてほしいですね(笑)」
――ところで、イ・スンユンさんにとって『音楽』とは何でしょうか?
「かっこいい答えができないけれども…。とにかく愛しているものだし、また一番愛されたいものでもあります」
――最後に日本のリスナーへのメッセージをお願いいたします!
「10月26日にZepp Hanedaで日本初のライブを行います。現在の心境は、不安が半分で期待が半分です。それでも当日は期待が100パーセントになればいいなと思っているので、ぜひ会場にお越しください!」
【公演概要】
2023 LEE SEUNG YOON CONCERT 「DOCKING」 IN TOKYO
会場:東京 Zepp Haneda
日時:2023年10月26日(木)18:00開場/19:00開演
※開場・開演時間は変更になる場合がございます。
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