ポイント2: ヘッドレストの高さ調整

「あとは、ヘッドレストの位置がちょっと低いです。お子さんの成長合わせて、サイズ調整していますか?」

こう指摘されて思い返してみたが……購入した4歳のころから、一度も調整していませんでした!

ということで、息子の頭の位置までヘッドレストの高さを調節してくれた新井さん。あわわわわ、全然ダメですね。

 

ポイント3: 取り付ける場所

さらに新井さんのチェックは続きます。
「あとはやむを得ない場合を覗いて助手席に取り付けるのは基本オススメしません。できれば後部座席がいいですね。どうしても助手席がいいのであれば、座席の位置はできるだけ後ろにすること。いざという時エアバッグが出て危ないです」

確かに! 我が家の場合は息子が運転中にDVDを見たり音楽を聴いたりするので前に置いていたのだ。

もちろん兄弟がいて後部座席にチャイルドシートを取り付けているケースなどは仕方がないが、そうでなければ助手席装着はやめるべきだ。我が家も早速位置を変えよう。

 

と、このようにチャイルドシートよりも取り付けがはるかに簡単なジュニアシートでも、専門家がチェックすればこんなに修正点があることが発覚。でもちょっと言い訳しちゃいますが、ジュニアシートってチャイルドシートと比べると、油断しちゃうんですよね……。

 

身長140cmまではジュニアシートを

「そうなんです。正直ジュニアシートにしっかりと座っているというだけで、安全意識としては優秀。それくらいジュニアシートの装着率はものすごく低いのが現状です。

でも大人のシートベルトに体がフィットしない小さいお子様は、やはりジュニアシートを装着しなくては危険です! 法律上は6歳未満の幼児が対象ですが、体の大きさ的には140cm以下ならジュニアシートが必要となりますよ」

そう語る新井さんの言葉に、またまたドキッとする筆者。我が家の息子は4月から小学生になので、それを機にジュニアシートは卒業しようと思っていたのだ。ちなみに身長は、112cm……。ぜ、全然足りない! 当分卒業できないじゃないですか!

「一口に6歳と言ってもお子様それぞれ体格は異なりますので、実際に体の大きさを基準とすることが望ましいです。何歳でも140cmなるまでは、ジュニアシートを使用してくださいね。」

 

たった5kmでも驚き! 衝突時の衝撃体験

「あ、そうそう。ではベルトをした状態での衝突実験を体験してみませんか? これを体感すれば、衝突の体への負担がわかるはずです」

そう新井さんにオススメされ、次に向かったのは「シートベルトコンビンサーによる衝突体験」というもの。

時速わずか5kmという、駐車場内を徐行するほどの速度による衝撃を体験してみます。私と息子それぞれベルトを装着してみると……。

 

ガンッ! という激しい衝撃。思わず2人とも「うわぁ!」と声を出してしまいました! これが例えば30kmや40kmで走っていた際の衝撃だとどうか? 考えるだけで恐ろしい。

 

その後はJAFの制服を着せてもらったり、JAFのエコドライブ推進活動をお手伝いしているマスコットキャラクター「エコてんくん。」と遊んだりと、子供も楽しませていただいているうちに点検終了。非常に有意義な時間だった。

今回訪れたJAFの「チャイルドシート チェックアップイベント」は、4月以降も全国各地で開催予定! 詳しい日程はJAF公式サイト内の「交通安全講習会」のページに情報が出ている。入場はもちろん無料だ。チャイルドシートを取り付けている人は、一度足を運んで損はない。

1999年よりフリーライターとして雑誌やWEBなどに執筆。2008年より千葉県在住となり、千葉の観光ガイドやタウン情報サイト等、地元に根付いた取材に力を注ぐ。好きな取材は1人で取材撮影をする潜入レポ。趣味はラーメン店めぐりとサッカー観戦。