“復讐”ではなく“愛”だった

クォン・サンウ
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――本作は、最初はコミカルなシーンやアットホームな演出があり、その後シリアスな役割・展開になっています。作品中の変化は?

サンウ:ドラマの内容は、撮影を始める前からシナリオを読んで分かっていました。『野王…』は復讐劇だとよく周囲に言われるのですが、ハリュの立場で考えると、“復讐”ではなく“愛”だったと思います。実際、もしすごく嫌な人がいたら、もうその人に関わらなければいいと思うんですよね。でも、ハリュはそうせずに、彼女を元の場所に戻そうとしていた。それは“愛”という感情があってこそだったと思います。

――復讐をするという演技の中で、特に気を付けていたことは何でしょう。

サンウ:僕が感情移入できるように、ダヘ役のスエさんが演技でサポートしてくれました。スエさんがいい悪女っぷりを見せてくれたので、僕も復讐の演技に没頭することができました。それに、視聴者にも僕らの感情表現や関係性を楽しんで頂けたのではないかなと思います。今思うと、スエさんは本当に大変な役を演じたと思います。

――劇中、双子のハリュとジェウンを一人二役で演じましたね。どのようにして双子役のキャラクターを作りましたか?

サンウ:一人で二役を演じなければならないという、役柄自体での負担はあまりなかったです。実際、撮影期間はとても慌ただしく、一人二役をしなくてはならないのは多少大変だなとは思ったりもしましたけどね。一番記憶に残っているのは刑務所の面会所でふたりが再会するところです。

そのシーンを監督もうまく撮影してくれたので、視聴者にもそのまま感情移入をしてもらえたのではないか思います。『シンデレラマン』というドラマでも一人二役をやったことがあったので、CG作業に時間が掛かることや、また自分のヘアスタイルなども変えて撮影をしなければいけないという大変さを分かっていたので、今回その点で私は心の準備が出来ていたのではないかと思います。

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