ゴルフ授業に参加する中央大学と東京海洋大学の学生が地域課題と魅力を発見・体験する第2回「未来へつなぐ森:共創プロジェクト」に参加

キャロウェイゴルフ株式会社(東京都港区白金台 代表取締役社長:アレックス・ボーズマン)では、鳥取県智頭町(町長:金兒英夫) 、智頭町大字芦津財産区(議長:綾木章太郎)、一般社団法人大学ゴルフ授業研究会(代表:北徹朗<武蔵野美術大学 身体運動文化教授>)と一般社団法人more trees(事務局長:水谷伸吉) とのパートナーシップに基づき、中央大学と東京海洋大学におけるゴルフ授業への参加学生7名を対象に鳥取県智頭町に誘致し、第2回「未来へつなぐ森:共創プロジェクト」を2024年9月18日~20日に開催しました。


第1回「未来へつなぐ森:共創プロジェクト」に参加した武蔵野美術大学学生と智頭小学校の生徒が描いたチョークアートの前にて(旧山形小学校)

「キャロウェイの森」で行った”未来につなぐ”種蒔き

本プログラムでは“次世代に環境保全の大切さをつなぐ”ことをテーマに、地域の「課題」と「魅力」を発見・体験するワークショップや地域住民との交流プログラムを実施しました。面積の90%以上を森林が占める中、人工林率がその78.6%*1にもおよぶ智頭町は、林業の担い手不足に伴う森林整備が課題になっています。その中、1日目は林業家兼智頭町地域林政アドバイザーを務める國岡将平*2氏と山本福壽*3元鳥取大学教授によるナビゲートのもと、芦津渓谷の豊かな自然環境資源の天然林を視察。その後、2022年から森林整備活動を行っている「キャロウェイの森」で、学生たちは天然林で採取した種子を植える作業を行い、多様性のある森づくり*4に取り組みました。また、視察を通じて、森林における鹿害の深刻さを目の当たりにし、獣害対策の重要性についても学びました。その後、閉校した旧那岐小学校を改装して新たにコミュニティスペースとして生まれ変わらせた「ナギノ森ノ宿」にて芦津財産区議会を含む、地域コミュニティとの交流会を行い、地域住民が感じている地域課題について理解を深めました。

2日目は芦津地区でよもぎ摘みアクティビティを行った後、山里料理を提供する「みたき園」によるサポートの元、よもぎ餅作りに挑戦。豊富な自然の恵みを実感するプログラムに参加しました。その後は住民自治を実践する智頭町百人委員会*5との交流を行い、住民が主体となって独自に地域課題解決に取り組む事例について学び、活発な意見交換を行いました。最終日には、国登録有形文化財に指定されている旧山形小学校にて、智頭杉を含む智頭町産材や国産材をを活用したネームタグ作りに取り組み、3日間におよぶプログラムを終えました。

参加した学生からは「智頭には林業で木の価値を上げるための取り組みがたくさんあることが興味深かった」や「木を切り落としている伐採の光景は印象的だった」といった感想が聞かれました。

キャロウェイゴルフでは今後も「未来へつなぐ森:共創プロジェクト」を通じて、若い世代を巻き込みながら多様性のある森づくりを推進。“美しい自然環境を次世代につなぐ”活動を通じて、智頭町が抱える課題の解決や未来像の実現に貢献をしていきます。

*1 出拠:鳥取県智頭町「智頭町森林整備計画」
*2 國岡将平:合同会社MANABIYA 代表社員 / 智頭町地域林政アドバイザー
*3 山本福壽: 「智頭の山人塾」塾長 /元鳥取大学乾燥地研究センター特任教授
*4 more treesが進めるさまざまな樹種を混在させ森の多様性を取り戻す活動
*5 百人委員会:智頭町ならではの住民自治の実践をめざし、住民が身近で関心の高い課題を話し合い、これを解決するための政策を行政に提案していく組織。
【1日目】 第2回「未来へつなぐ森:共創プロジェクト」中央大学/東京海洋大学向けプログラム<プログラムテーマ:「地域の産業」>
天然林視察
芦津渓谷の豊かな自然環境資源の天然林を視察。森林における鹿害や、腐朽菌による被害などを目の当たりにしました。またその際、「キャロウェイの森」に蒔くためのトチノキやドングリの種子拾いを行いました。



「キャロウェイの森」での、多様性のある森づくりに向けた“未来への種蒔き”
天然林で採取したトチノキやドングリの種子を植える作業に取り組んだほか、若手林業家兼智頭町地域林政アドバイザーの國岡将平氏と山本福壽元鳥取大学教授による鹿被害や生物多様性に関する講義を受けました。



森林整備作業の見学
芦津財産区議会が行う森林整備作業の見学を通じて、国産木材の価値低下による林業の危機的状況について学びました。



地域コミュニティとの交流会
ジビエの特産品化を目指すことで、鹿被害の課題を地域の魅力に転換している智頭町の取り組みについて、國岡将平氏のお話を聞かせていただきながら、芦津財産区議会をお招きし、地域の方々とジビエを楽しみながら交流を深めました。



【2日目】 第2回「未来へつなぐ森:共創プロジェクト」中央大学/東京海洋大学向けプログラム<プログラムテーマ:「地域の生活」>
よもぎ摘み/よもぎ餅作り
芦津渓谷にてよもぎ摘みや山菜採りを行ったほか、「みたき園」のサポートの元、よもぎ餅作りに挑戦しました。薪の火付けから、灰汁を使ったよもぎのあく抜きなど、餅づくりのすべての工程を自分たちの手で行いました。



智頭町百人委員会との”未来へつなぐ”地域づくりディスカッション
住民が主体となって独自に課題解決に取り組む事例を通じて智頭町の秘めた魅力について学びました。当日は百人委員会の「ぐるぐる循環部会」の皆様に集まっていただき、「資源が循環するまち」を目指して智頭町が取り組む、まちの資源循環事業について参加学生と共に活発な意見交換を行いました。



智頭町散策
地域の特性や魅力を見つけるべく、石谷家住宅の見学など行いました。



【3日目】 第2回「未来へつなぐ森:共創プロジェクト」中央大学/東京海洋大学向けプログラム<プログラムテーマ:「地域資源の活用」>
智頭杉を活用したネームタグ作り
九十九製作所の高橋将人氏の指導のもと、智頭産木材などを活用したネームタグ作りに挑戦。木材を、各々好きな形状に研磨し、自身の名前や模様をあしらい、自分だけのネームタグを完成させました。



【参加学生の声(一部)】

橋場 心 東京海洋大学 海洋生命科学部3年
「林業でも水産業でも高齢化や人口減少など、事業を継続する上での問題点が共通していることを実感した」

渡邊 彩未 東京海洋大学 2年
「木の伐採など実際の林業の現場を見学するなど、今までにはない体験ができて充実していた」

端 優太 中央大学 法学部1年
「住民主体となって行政と連動して活動する百人委員会が興味深かった。近い距離感で住民と行政が活動しているのは、智頭町だからこその取り組みだと感じた」

白井 琳子 中央大学 法学部1年
「サステナビリティは、身近な課題だとは思っていながらこれまで行動を起こすことができていなかった。その中、今回智頭町で積極的に取り組んでいる人々に出会ったことで、今後は自分も意識して取り組んでいきたいと思った」
【「ALL FOR GREEN」とは】



“外遊び”をするための自然環境を保護し、健全な地球環境を次世代につなぐことを目指してキャロウェイゴルフが取り組むサステナビリティ活動。すべて(ALL)のキャロウェイゴルフの活動を、緑(自然環境)を守ることにつなげていくこと、そしてすべて(ALL)のステークホルダーと共に緑(自然環境)を守っていくことを目指しています。
URL: https://www.callawaygolf.jp/sustainability
【「未来へつなぐ森:共創プロジェクト」とは】



「未来へつなぐ森:共創プロジェクト」では、大学ゴルフ授業研究会に参画する各大学のゴルフ授業に参加している学生を対象に、鳥取県智頭町でのフィールドワークプログラムを提供していきます。具体的には、芦津財産区議会の協力による「キャロウェイの森」での森林整備作業の体験や、生物多様性講座など、各大学のニーズに合わせてプログラムを構築し、提供しています。本活動を通じて、若い世代を巻き込みながら、多様性のある森づくりを智頭町と共に加速的に推進。同時に未来の人材育成ならびに地域の活性化に貢献していきます。

【智頭町について】
智頭町は鳥取県東部に位置し、岡山県北部に隣接する町面積の93%が森に囲まれた杉の町です。古くから因幡街道と備前街道が交差する要衝で、参勤交代の宿場町として、古くから林業の町として栄え、人を呼び、職を生み、文化を創ってきました。

【智頭町大字芦津財産区について】
財産区とは、山林、ため池、墓地など、主にかつて共有地だった不動産を維持・管理する特別地方公共団体です。芦津財産区は、旧芦津村の地域住民による共同管理と自立精神の歴史と伝統に基づき、保有財産である森林を住民主導で保全しています。また、保全活動に必要な財源を確保していくために自ら育林し、伐採し、木材販売も行う自伐林業に取り組んでいます。

【大学ゴルフ授業研究会について】
大学において教養体育科目としてゴルフを担当する教員を対象に、授業づくりに特化した研究を実施。大学ゴルフ授業担当者同士の交流促進と授業実践事例の蓄積をすすめ、大学体育への貢献を目指しています。
URL: https://daigaku-golf.org/

【more treesについて】
一般社団法人more trees(モア・トゥリーズ)は、音楽家 坂本龍一氏が創立し、建築家 隈研吾氏が代表を務める森林保全団体です。森と人がずっとともに生きる社会を目指し、「都市と森をつなぐ」をキーワードにさまざまな取り組みを行っています。

【キャロウェイゴルフ株式会社について】
世界最大級のゴルフクラブメーカー、キャロウェイゴルフ・カンパニーの日本法人。「キャロウェイ」、「オデッセイ」のゴルフクラブ、ボール、アクセサリーなどの輸入、組立、卸売販売を行う。2018年以降は「オジオ」、「トラヴィスマシュー」、そして「ジャック・ウルフスキン」といったといったライフスタイルブランドの日本市場への投入を行う。2021年より「キャロウェイアパレル」を統合し、ゴルフアパレルの拡充を目指す。日本におけるカスタマーをリサーチし、開発された日本専用の製品をラインナップするなど、日本市場でのシェア拡大に注力している。

【「ALL FOR GREEN~”外遊び”の経験を次世代に~」の主な取り組み】


■ キャロウェイの森
森林保全団体である一般社団法人more trees(モア・トゥリーズ)とのパートナーシップに基づき、鳥取県智頭町と協働しながら森の多様性を取り戻す活動を行っています。鳥取砂丘につながる千代川の源流域において、植林や獣害対策等の取り組み、様々な樹種が混在する本来の姿を目指して整備を進めています。





■ RECYCLE(ハードグッズ)
キャロウェイ オンラインストアにて新規でゴルフクラブ(認定中古を除く)、およびパター製品(セール品含む)を購入していただく際に、お客様のお使いのクラブを下取りするサービスを提供しています。本サービスでは、キャロウェイゴルフのクラブやパターはもちろん、他メーカーのクラブやパターであっても直近3年以内に発売したクラブ・パターであれば下取りを行い*、新しいキャロウェイゴルフのクラブやパターをお求めやすくご購入いただけます。また、このサービスを通じて製品循環の促進に取り組んでいます。



*キャロウェイ オンラインストアのクラブ下取りサービスについて: https://www.callawaygolf.jp/c/tradeIn



■ RECYCLE(アパレル)
衣料品・製品プラスティックのリサイクルプロジェクト「BRING」(株式会社JEPLAN)との連携により、アパレルの回収・仕分け・リサイクルに取り組んでいます。ポリエステルやナイロンの服は、高純度の原料にもどすケミカルリサイクルに、まだ着られる服は寄付やリユースへ回すなど、リサイクルシステムの構築を目指します。「キャロウェイ」、「トラヴィスマシュー」、そして「ジャック・ウルフスキン」の全国直営店舗にて回収ボックスを設置し、キャロウェイ社製品以外のメーカーやブランドの服であっても、その質や状態にかかわらず回収することで、取り組みの拡大を目指しています。






■ プラスティック削減
ゴルフクラブに使用するプラスティック使用量の削減に加え、ゴルフクラブのグリップやヘッドに使用しているシュリンクラップ等の、バイオマスプラスティック*(植物度50%以上のシュリンクフィルム)への変換に取り組んでいます。これにより、環境に配慮した製品開発、および製品供給体制の構築を目指しています。






*バイオマスプラスティック:再生可能なバイオマス資源を原料に科学的、または生物学的に合成することで得られるプラスティックのゴミを再利用して作った固形燃料を使用することで森林伐採抑制にもつなげています。



製品廃棄量の削減/
  廃棄予定のゴルフクラブを大学ゴルフ授業へ提供
日本ゴルフ用品協会を通じて、大学ゴルフ授業研究会に参画する各大学のゴルフ授業用に廃棄予定のゴルフクラブを提供する活動を行っています。本活動を通じてゴルフへの参加・体験機会をサポートし、次世代のゴルファーの開拓・育成につなげていくと同時に、製品廃棄量削減につなげ環境保全に貢献していきます。





農業を通じた障がい者雇用/
発展途上国における給食支援ならびに森林伐採の抑止
障がい者雇用創出事業として、企業向け貸し農園 (埼玉県岩槻市/運営:株式会社エスプールプラス)に、「Callaway Farm」を2019年に開園しました。野菜作りを通じて、障がいのある方々が自分らしく長期的に安心して働くことができ、生産された野菜は健康促進のために社員に販売を行っています。そして、2022年1月1日には、特定非営利活動法人TABLE FOR TWO Internationalの理念に賛同し、この「Callaway Farm」で生産される野菜の販売を通じて、飢えに苦しむ子どもに給食を届ける取り組みを行っています。給食の調理には、薪の代わりにおがくずなどのゴミを再利用して作った固形燃料を使用することで森林伐採抑制にもつなげています。


企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ