©KIM SANGDUK / KNTV
拡大画像表示
――アクションシーンには、どんな準備をしましたか。
パク・ユチョン「死ぬかと思いましたよ(笑)。撮影前に、映画の撮影の合間を縫ってアクションスクールに通って警護官の精神や姿勢についても学びました。アクションをきちんと演じたのは、今回が初めてです。
学んでいるときは、アクションが大変だとは全然思いませんでした。『こんな動きがあるから、こうしたほうがいい』とそんな風に思っていたのですが、実際に撮影してみたら、『マッハ!』(2003年に制作されたタイの映画)はすごいな(笑)、本当に難しいなと。
アクションシーンでは感情を込めるのが難しい。精神的に疲れても体力があればどうにかなるのですが、アクションをやると、精神力と体力がどちらも疲弊してしまうことがあるのです。その壁にぶち当たると、瞬間的に出そうとしている感情も表せなくなり、身体も疲れてしまう。そんなところが大変でした。でも、楽しかった。やっている時は楽しくないけど(笑)。なぜなら、一回で終わるんじゃなくて、様々な角度で、2ショット、フルショットなどいろいろ撮影するから体力的にとても消耗するんです。本当に、燃費がすごく悪い車に乗ったような気分(笑)。でも、結論を言えば、楽しかった。つらいけど、なぜ多くの俳優がアクションをやりたがるのかを少しだけ理解できました」
――撮影中に肩を負傷されたそうですね。汽車の中で10対1のシーンや、チャン・ヒョンソンさんとの格闘、エレベーターでの闘いのシーンなどの時も痛みはあったのですか?
パク・ユチョン「ずっと痛かった~。汽車のシーンは、まだ怪我をする前だったので大丈夫でした。アクションシーンだけを6~7時間撮ったのですが、撮影は夜でした。3時に現場入りして、まず型稽古をし、6時から撮影を始めて、12時過ぎに終え、残りは次の日にやるというスケジュールで。でも、僕にはノウハウがありません。力を入れずに体力を維持する方法が分からないので、最初から最後までがむしゃらに力を入れてしまったので、あとで本当に疲れてヘトヘトになりました。
撮影後に編集したものを見たら、努力した価値あるシーンだと思いました。その電車でのアクションシーンが、最後までやり遂げる原動力になりました。体力的には大変でしたが、仕上がったものに対する満足感がありました。アクションは、中途半端に見えると撮った意味がありません」