©KIM SANGDUK / KNTV
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――パク・ユチョンさんにとっての名場面を教えてください。
パク・ユチョン「僕の演技ではないのですが、先輩警護官役のユンジェを演じたキム・ミンジェ兄さんは、とても演技力がありますよね。怒鳴るのがすごく上手なんです(笑)。
序盤に大統領が市場で暴漢に襲われるシーンで、僕が携帯電話を手にしたとき、僕の右横で『こんな時に携帯を気にするとは、頭がおかしいのか』って。人がたくさんいる中でミンジェ兄さんがそのセリフをいった瞬間、僕には誰も見えなくなり、感情がこみ上げてきたのです。もともとは、涙を流すシーンではありませんでした。
でも、ミンジェ兄さんのおかげで、感情がぐっと高まり、何十人も群衆がいたのに、誰も見えなくなったんです。名場面と言えるかどうかわかりませんが、個人的にはそのシーンについて、よく覚えています」
――今後、挑戦してみたいジャンルやキャラクターはありますか?
パク・ユチョン「特殊効果を使う作品をまたやってみたいですね。僕自身は、体力的につらい作品をまたやってみたいと思う気持ちもあります。アクションや劇的なシチュエーションの作品をやりたいと思うのですが、周りの人たちからは、ラブストーリーすすめられます(笑)。恋愛ドラマもいいですよね。やりたいと話したこともあります。久しぶりに前作の『会いたい』のような、胸に迫る愛の物語をもう一度やれば、前よりもうまく演じることができるかな」
――ドラマを撮り終えて、役から抜けるのは大変でしたか。
パク・ユチョン「僕は、すぐに抜け出せました。精神的にはキレイさっぱり抜け出せたのですが、身体が覚えているんです。怪我をした肩が痛いから(笑)。人によって違いがあると思いますが、僕の場合は、なかなか抜け出せない役と、すぐに抜け出せる役があります。それはその作品にどれだけ入り込んだかは関係ないと思います。
『3days』はみんな笑顔で、本当に楽しく撮影しました。夜中に山に入り、寒くて死にそうななかで走ったり、犬がたくさんやってきて、スタッフがお菓子をあげたり(笑)。そんな些細なことが、撮影の癒やしになりました。無理をすることなく、簡単に役から抜け出すことができ、むしろ楽しい思い出として残るドラマになったと思います」
――テギョンは自分を犠牲にしてでも大統領を守ろうとしますが、パク・ユチョンさん自身が自分を犠牲にしてでも守りたい人はいますか。
パク・ユチョン「たくさんいますよ。現実社会でも、自分の命を投げ出しても誰かを守りたいという人は多いと思いますが、それは難しいですよね。それに実際には、そんな機会はあまりありません。誰かを守りたいという気持ちはどれくらい親しいかは関係なくて、大切な人というのは存在し、大切な人がいるということ自体が財産です。でも、テギョンのように命を犠牲にして守るような状況にならないようにするのが一番重要(笑)」