5.油ものは賢く洗う!

阪下「揚げ物調理中、揚げる準備ができたら、まずは他の調理に使ったものはざっと片付けてしまうと揚げた後の片付けも楽になります。

油ものを洗うとスポンジも汚れてしまうので、スポンジは『食器などきれいなもの用』と『汚れがひどいもの用』に分けています。この汚れがひどいもの用で下洗いした後に仕上げ洗いをするとスポンジの油まみれも避けられます」

6.洗い物を少なくする調理の工夫を

阪下「揚げ物は、揚げる前の調理にもひと手間かかるものが多いため、下味をつけるのはビニール袋で行うなど、できるだけ洗い物を少なくする工夫もおすすめです」

掃除のプロが教える!揚げ物調理後のお掃除が楽になるワザ

続いて、掃除のプロであり、一般社団法人日本家事代行協会「栃木認定校」で指導する浦野清美さんに、揚げ物調理後の楽なお掃除のワザを教えていただきました。中には阪下さんと共通するアドバイスも。早速チェックしましょう!

1.油のついたものは温かいうちに掃除する

浦野清美さん(以下、浦野)「油汚れのものは、やけどをしない程度に、温かいうちに掃除をしてしまいましょう。油が緩んでいて楽にとることができます」

2.紙や箱をたくさん用意しておく

浦野「揚げ物調理をする前は、キッチンペーパー、新聞紙、はぎれ布、空の牛乳パック、空き箱などを用意しておくと何かと使えます。揚げ物の魚をさばいたり、下味をつけたりするときに新聞紙や牛乳パックなどの上で行えばそのまま捨てられます。

またキッチンペーパーやはぎれ布などは揚げ物鍋を拭き取るのにも使えるので準備しておきましょう」

3.時間がたった壁タイルの油汚れはヘラでこそげ取る

浦野「レンジガードや排気口ガードを置いて周囲に油が広がらない工夫はすでにされているかもしれませんが、壁タイルに油がハネてしまうこともありますよね。時間の経ってしまったハネた油の固まりは、ヘラを使ってこそげ取り、厚みを薄くすると除去しやすいですよ」

いかがでしたか? 揚げ物は細かなちょいワザをいくつも駆使すれば、お掃除も楽に!さらに工夫を重ねることで、揚げ物調理自体も楽しくなりそうです。ぜひ参考にしてみてくださいね!

【取材協力】阪下 千恵さん

料理研究家・栄養士。
書籍、雑誌、企業販促用レシピの開発、HP、テレビ等の料理レシピ作成、食育関連講習会など幅広く手がける。自身の共働き、子育て経験を生かした再現性の高いレシピが人気で、お弁当からおもてなし、料理の基本、ダイエット本まで著書多数。大田区久が原の自宅にて、1回から参加できる少人数料理教室主催

浦野 清美さん

一般社団法人日本家事代行協会理事、NPO法人日本ハウスクリーニング協会優良会員、家事代行起業研修マスター指導員、株式会社マルヤ取締役、整理収納清掃(3S)コーディネーター指導員。

平成12年3月にNPO法人日本ハウスクリーニング協会認定「栃木認定校」開始。子育てしながら働ける家事代行、整理収納、ハウスクリーニングで女性ならではの感性や細やかな気配りで、お客様の生活の一部としてお役に立てるよう明るい食卓のお手伝いをしている。清掃を通じて 快適な住まいの提供と楽しい食卓のお手伝いを目指している。