「残すんだったら、明日からもうご飯作らないからね!」

「こう言えば好き嫌いしないで食べるようになるだろう」と思い、つい言ってしまう言葉ですが、これは言葉の虐待。子どもはご飯を作って世話をしてもらえなければ生きていけない弱い存在だからです。

また、ご飯を残したからといって「明日のご飯は抜き」なんてことは自分の身に起こらないことを子どもが知ると、先の例と同じように脅しであることがばれてしまいます。

シンプルに「残さず食べよう」とだけ言いましょう。また、ご飯の量が多すぎないか見直しましょう。“親が食べてほしい量”ではなく、“子どもが食べ切れる量”を出しましょうね。

お泊まりする?

幼稚園や保育園の帰りに「まだ遊んでいたい!」と子どもが帰りたがらない時に、専門職である保育士が使う常套句。

「だったら保育園で泊まっていく?」
「先生のうちの子になる?」

これも園で楽しく過ごしていた一日を台無しにして、子どもに不安感を与えるよくない言葉ですね。 

子どもには通じない冗談

大人にとっては冗談でも、子どもには通じていないことがあります。こんな言葉を言っていませんか。

「うちにはそんなお金はないの」

子どもが友達の持っている高価なゲーム機を欲しがったとき、つい冗談で言ってしまうこんな言葉。

子どもはこの言葉を真に受けて「そうか、うちにはお金がないんだ。貧乏なんだ」と思ってしまいます。そして何気なく言った一言でも、汗水たらして働いている大人に対しても失礼な言葉ですよね。

子どもが高価なものを欲しがった時は「うちはうち、よそはよそ」と、買わない方針をビシッと伝えるだけにしましょう。

容姿をからかう言葉

ちょっとオジサン顔の子どもに“ガッツ石松君”。ぽっちゃり型の子どもに“子豚ちゃん”。痩せてる子どもに“マッチ棒くん”などと容姿をからかうようなあだ名で子どもを呼ぶ。

これは将来コンプレックスを持つ要因になりますので、容姿を表現した呼び方は即刻止めましょう。

また、子どもも親の真似をして、友達の見た目をからかったり苛めたりすることにつながることもあります。

まとめ

「子育ては大変なんだから、たまには脅し文句も使いたくなる」という意見も出そうですが、その気持ちもわかります。でも、それを言われた子どもの気持ちになってみましょう。

大人には通じても、子どもにはそれが脅しであることや、冗談であることが通じないことがあります。気を付けなくてはなりませんね。