お客はもちろん、スタッフも若かった

【喫茶 古城】 松井夫妻は孫世代の、若いスタッフと店を切り盛りしている

祥訓さんは79歳。京子さんは78歳。5人の女性スタッフが朝から働いていたが、みな20代。

「古いものを遺そうと思ったら若い人に任せないとだめです。発展しません」

昭和な喫茶店に、若いスタッフと若い客がつどうことで、新しい空気がゆっくりとながれている。

シアトル系コーヒーショップや、瀟洒なカフェとは真逆の古城。

「今風じゃないところがうちの魅力なのかなあ」

祥訓さんの言葉が印象的だった。

【喫茶 古城】 上野駅から徒歩7分ほどの場所にある古城の入口

【喫茶 古城】店舗情報

住所/ 東京都台東区東上野3-39-10 光和ビル B1F

電話/03-3832-5675

営業時間/9:00~20:00、ランチは平日11:30~14:00

定休日/日曜祝日

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。