なつかしの曲から最新楽曲まで、音楽性で時空を飛び越える

さらにシングル曲が続きます。2012年にリリースされたシングル『あなたとPop With You!』には大歓声が起きました。やっぱり夏曲としてとても良いですね。青くきらめく衣装を着て、今はなきサンストリート亀戸でリリースイベントをしました。NegiccoがT-Palette Recordsに所属した当初の、期待と不安の入り混じった空気感を思い出します。

さらにさらにシングル攻勢です。夏つながりということで、『ネギさま!Bravo☆』!

この曲は、T-Palette所属よりも前の時期、ネット番組「勝ち抜き!アイドル天国!!ヌキ天」で“ヌキ天クイーン”を獲得した思い出の曲です。曲中のホイッスルをKaedeさんが吹きならすパートで、会場は熱く盛り上がります。本当に懐かしい!

ラテンテイストつながりで、最新アルバムにも収録されたシングル『カリプソ娘に花束を』。先ほどの『ネギさま!Bravo☆』とは、リリース時期にして10年近いタイムラグがあります。音楽性で時空を飛び越えてしまう、優れた楽曲を数多く擁するNegiccoの本領発揮といったところでしょうか。

いやはや、ここまでのシングルつるべ打ちは圧巻でした。そうそう、パフォーマンス中に、それぞれのシングルのMVが場内ビジョンに流れるのですが、これもとても感慨深いものがありました。当時の3人が、それぞれの年代の可愛らしさがあるんです。これもNegiccoの大事な歴史ですね。

ネギバンドにネギストリングス! 大人数構成の大型ステージ!

これまではNegiccoの3人だけのステージでしたが、ここでバックバンド、ネギバンドが登場します。今回のバックバンドは、ストリングス隊も擁する大所帯。大きなステージがさらに豪華に彩られます。

さらにスケールの膨らむステージですが、ここでNao☆さんお得意のオヤジギャグ炸裂、「朱鷺メッセ、立ってまっせ!」。こんなひと言で、いつものNegiccoらしさが垣間見えるのも大事ですね。

バックを従えて披露したのは、3rdアルバム『ティー・フォー・スリー』に収録された『RELISH』。シングル曲連発から、スッとアルバム曲を差し出してくるなんて、なかなか乙な選曲です。<こんな世界が 君を待ってたなんて 素敵だと思わない?>というフレーズがこの日にピッタリです。

最新アルバム『MY COLOR』からの楽曲が続きます。ポップで爽やかな『そして物語は行く』から、アルバムのトップを飾った『Never Ending Story』へ。Meguさんが「ワン・ツー!」と叫ぶのは最高の瞬間です。ストリングスの皆さんが、演奏の合間に満面の笑顔で手拍子している姿が印象的でした。Negiccoの持つ周りを巻き込む力、本当にすごい!

そして疾走感にあふれる『ノスタルジア』へとなだれ込んでいきます。これまでの長いキャリアを飾った楽曲と比較しても、最新アルバム曲が全く浮いていないのは流石。この大舞台で、リリースされたばかりの最新アルバムを完全にモノにしている感があります。