ウォンサンのお気に入りの日本語に爆笑

ウォンサンのお気に入りの日本語は「~ござる」ということで、「おなかが減ったでござる」と言って笑わせると、「感動した」と無愛想に返すイェチャン。そんなやりとりを横目で見ながらサンヨプが冷静に「準備はいいですか?」と声をかける——。各メンバーのキャラクターの違いが分かるこうしたやりとりもLUCYの良さのひとつだろう。

ウォンサンが6弦ベースを駆使したプレイを見せる『Straight Line』、イェチャンが弾く軽やかなピチカートが心地よい『bleu』、サンヨプの美しいファルセットが堪能できる『Why you hate…』など、それぞれの持ち味をしっかりアピールできる楽曲を持っているのも、このバンドならではの強みだ。

ライブの中盤は、音の引き出しの多さを痛感させるナンバーが次々と披露されていく。凝ったメロディラインとアレンジで一気に聴かせるダンサブルな『Wakey Wakey』、ファンキーなリズムと切ない旋律が違和感なく融合したポップス『Hippo』、各楽器が疾走感のある音を響かせる『Unbelievable』、ダークでファンタジー的な要素を加えたオルタナティブロック『The knight who can't die and the silk cradle』など、ジャンルにこだわらずに“良い曲”を届けたいという思いが伝わってくる曲ばかり。彼らの一貫した創作姿勢はもっと広く知られてほしいと思う。

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