美しい旋律とエモーショナルなサウンドはバンドの真骨頂
「(立ちっぱなしで)大変だったでしょう? ちょっと だけ座ってくださいね!」
ウォンサンの呼びかけで落ち着きを取り戻した客席。その直後に演奏されたのは『人生のメリーゴーランド』だ。大ヒット映画『ハウルの動く城』で流れるこのリリカルな楽曲を、イェチャンの繊細な弓さばきとウォンサンのクラシカルなベース演奏で表現すると、この日一番の歓声と拍手が沸き起こった。
さらにマカロニえんぴつの『恋人ごっこ』などをサンヨプが弾き語りで歌った後は、バンド編成でアップテンポのナンバーを立て続けに演奏。『Doggaebi Dance』でのエッジの利いたギターカッティング、『Outsider』では情熱的なソロパートで盛り上げるベースとバイオリンといったふうに聴きどころの多いオリジナル曲の連続で、観客の動きも次第に熱を帯びていく。
激しい展開の『Boogie Man』で汗びっしょりになった3人のメンバーは、さらに盛り上げようと『Villan』『You're Right』『So What!』の3連発で完全燃焼。白熱のライブの本編はここで終わりとなったが、ファンのボルテージが下がる気配はない。
しばらくすると美しいストリングスが響き渡り、〈LUCYの音楽が私の翼になってくれた〉と書かれたスローガンを手にした観客が『Falling Flower』を合唱すると、メンバーが再びステージへ。ファンの気持ちをダイレクトに受け止めたLUCYは『Flowering』と『Falling Flower』の演奏で応え、ウォンサンの「なぜ僕が音楽を続けているのか、(その理由を)感じることができる瞬間でした」という熱いコメントで公演を締めくくった。
今回の来日公演を振り返り、イェチャンは「すごく楽しかったです。お客さんも予想よりたくさん来てくださって、しかも合唱もしてくれたので感動しました」とうれしそうに語り、サンヨプは「昼夜2公演、どちらもエネルギーをたくさんもらえた」と満足げ。
そんな等身大の言葉が満載のLUCY単独インタビューは、9月22日発売の『韓流ぴあ』11月号に掲載が決定! 彼らを含む旬の韓国バンドの動きが分かる特集もお届けします。お楽しみに!
LUCY(ルーシー)
シン・イェチャン(バイオリン)、チェ・サンヨプ(ボーカル/ギター)、チョ・ウォンサン(ベース/プロデュース)、シン・グァンイル(ドラム/ボーカル ※現在兵役中)の4ピースバンド。2020年5月8日にシングルアルバム『DEAR.』でデビュー。チョ・ウォンサンを筆頭に、メンバー全員が楽曲制作に参加し、幅広い音楽ジャンルとスタイルで韓国の若い世代を中心に絶大な人気を誇る。学園祭や大型フェスに多数出演したほか、2024年に初のワールドツアーを敢行し、海外のファンも増やしている。
■SETLIST
『2025 LUCY CONCERT ‘CHECK IN:TOKYO』
2025年7月13日(日)@Zepp Haneda
<第1部セットリスト>
1. I GOT U + Hot!
2. Magic
3. Haze
4. Straight Line
5. One by One
6. bleu
7. Why you hate…
8. Wakey Wakey
9. Hippo
10. Unbelievable
11. Opening
12. The knight who can’t die and the silk cradle
13. Doggaebi Dance
14. Complex
15. Outsider
16. Boogie Man
17. Villan
18. You’re Right
19. So What!
20. Flowering
21. Falling Flower
<第2部セットリスト>
1. I GOT U + Hot!
2. Wonder
3. Haze
4. Straight Line
5. One by One
6. bleu
7. Why you hate…
8. Wakey Wakey
9. Hippo
10. Unbelievable
11. Opening
12. The knight who can’t die and the silk cradle
13. Doggaebi Dance
14. Complex
15. Outsider
16. Boogie Man
17. Villan
18. You’re Right
19. So What!
20. Flowering
21. Falling Flower































