世界中で注目を集めた『ムービング』のイ・ジョンハ、『ウェディング・インポッシブル』で大人の品と落ち着きを漂わせたキム・ドワン。話題の2人が主演を務める『ONE:ハイスクールヒーローズ』が、ついに日本でもPrime Videoのサブスプリクション『韓国ドラマ&エンタメChannel K』で配信を開始した。
高校を舞台に暴力や抑圧、格差社会の闇をリアルかつ痛快に描く本作。けんかの天才ウィギョム(イ・ジョンハ)と、冷静な頭脳派ユンギ(キム・ドワン)が繰り広げる手に汗握るストーリーの裏側を2人が熱く語ってくれた。
原作への情熱が導いた出会い
――まずは出演のきっかけを教えてください。
イ・ジョンハ:武術を見てコピーするというキャラクター設定が面白いと感じました。原作のファンでもあったので絶対にこのキャラクターを演じたいと思いました。
キム・ドワン:監督とのミーティングをきっかけに原作を読み、とても惹かれました。今ではカン・ユンギを演じられたことを感慨深く感じています。
――撮影前に準備したことはありますか?ドワンさんは初アクションでしたね。
キム・ドワン:アクションシーンが多いこともあり、撮影前は練習にたくさん時間を費やしました。息を合わせたり、基礎体力を向上させるトレーニングにも集中的に取り組みました。
イ・ジョンハ:ウィギョムは父親からの抑圧に苦しむキャラクターなので、心の中に常に怒りを抱える姿を理解するため、原作を何度も読み監督ともたくさん話をして準備していきました。
役作りで見えた“自分との違い”
――それぞれが演じたキャラクターとの共通点はありますか。
イ・ジョンハ:口数が少ないところは似ていると思います。ただ、ウィギョムは友人と一緒にいるとさらに無口になるタイプで、僕は逆に1人の時に静かになるんです。あとウィギョムは心の声が多いのですが、僕自身もまずは自分の中で考えてから答えるタイプなので、そこも似ている気がしますね。
キム・ドワン:僕とユンギは似ている部分はあまり多くはないように感じます。だからこそ、ユンギを演じる楽しみがありました。普段の自分の行動や言葉遣いとは大きく違っていて、より興味が湧いたんだと思います。
――後半のアクションシーンは感情も重なって圧巻でした。大変な現場だったのでは?
イ・ジョンハ:強烈なアクションが多い作品だったので、互いが集中しなければけがをしてしまう緊張感のある現場でした。役に入り込むにつれて後半では感情が高まっていき、相手との距離感をコントロールすることが簡単ではありませんでした。衝突するタイミングを調整するのが一番難しく、もっとダイナミックに見えるよう一生懸命息を合わせたことが記憶に残っています。
キム・ドワン:終盤に登場する、ギスとのアクションシーンが難しかったですね。限られた時間の中で撮影を終えなければならなかったので、お互いにいつも以上に集中しながら撮影しました。後半に出てくるシーンですが、実はかなり序盤に撮影をしました。あの時は現場に慣れる前の未熟な状態だったので、より難しく感じたのかもしれません。
――大変でしたね。劇中では音楽プレーヤーやメガネなど象徴的な小道具が登場しますが、撮影現場での“マストアイテム”はありましたか。
イ・ジョンハ:僕は…ありきたりかもしれませんが台本です。持っていると安心できるんです。
キム・ドワン:なるほどね。僕は氷がたっぷり入ったタンブラーです。冷たい水を飲むのが好きなので。冬であっても絶対に必要です。


























