-最高速度300km/hを誇るフォーミュラカーを完全自律で走らせる最先端テクノロジーの競争。日本唯一参戦のTGMGPが来季に向け共創パートナー・エンジニアを募集 -

自動車レーシングチーム TGM Grand Prix(運営:株式会社セルブスジャパン、本社:東京都新宿区、代表取締役:池田 和広、以下TGMGP)は、アラブ首長国連邦アブダビで11月15日に開催された自律走行レース「A2RL(Abu Dhabi Autonomous Racing League)」の単独走行によるタイムアタック形式レース『Silver Race』において、優勝いたしました。
世界の研究機関・大学チームが参戦する国際舞台において、日本のレーシングチームが最速タイムを叩き出したことは、TGMGPにとっても歴史的な成果となりました。

【A2RL(Abu Dhabi Autonomous Racing League)とは:世界最大のAIレース”】
A2RL(Abu Dhabi Autonomous Racing League)は、2024年に発足した世界最大規模の自律走行レースシリーズです。参戦チームは、主催のASPIRE社が提供する共通ソフトウェアを基盤に、独自の自律走行アルゴリズムやAI制御を組み込み、その技術力を競い合います。
このレースの目的は、「未来の自動運転技術の向上を図る」こと。AI・機械学習・センシング技術など、最先端の研究が「レース」という極限環境で磨かれることで、技術革新のスピードが大きく加速すると期待されています。
レースに使用される車両は、国内最高峰カテゴリ「SUPER FORMULA」でも採用されているダラーラ社製シャシー「SF23」。最高速度は300km/hを超え、F1に次ぐスピードを誇ります。
最高速度300km/h超のフォーミュラカーを“完全にAIの判断だけで走らせる”世界でも類例のないA2RLの取り組みには、世界のトップ大学(マサチューセッツ工科大学・北京理工大学・ミュンヘン工科大学等)や先端技術企業など11チームがこぞって参戦しています。そのうち日本から唯一の参戦となったTGMGPは、世界で初めて“レーシングチーム”として自律走行レースに挑んだチームとして参戦を果たしました。シーズン2を迎えた今年は、8,000人を超える観客が来場。ヤスマリーナサーキットのノースグランドスタンドは満席となり、賞金総額225万ドル(約3億2310万円)をどのチームが獲得するのか、多くの注目を集めました。

【Silver Race優勝の意義:若手エンジニアが創り上げた世界トップレベルの成果】
A2RLのレースフォーマットは大きく2つに分かれており、一つが本戦である「Gold Race(複数車走行レース)」。もう一つがGold Raceに出場するために設けられたQuality Gateway(技術試験)を1つでも突破できなかったチームが参戦する「Silver Race(単独車のタイムアタックレース)」です。
Quality Gatewayを突破できなかったと言っても、その要求水準は極めて高く、昨年から参戦している有力チームでさえ突破できない項目が複数存在します。そのため、Silver Raceは「改善力・技術成熟度・走行性能を純粋に測る場所」として、Gold Race同様、国際的に注目されています。
今回TGMGPは、実質の開発期間が半年という短期間ながら、数々の困難を乗り越え(アルゴリズム刷新、GPS・センシング系のトラブルの克服、若手エンジニアによる連日の改良、国際チームとの知見共有、230km/hクラッシュ後の短期復旧等)、世界中の有力大学・研究チーム 4チームを抑え、Silver Raceで優勝いたしました。特に今回の勝利は、20代を中心とした若手エンジニアが中心となり、現地で自律走行の“生きた開発”をやり抜いた点が大きな特徴です。
A2RLには自動運転・AI・ロボティクスの最前線で活躍する研究者や企業、大学(院)生が集結しており、その中で日本のレーシングチームが評価されたことは非常に大きな意味を持ちます。
【今後の開発方針:2026 Gold Race出場に向けて】
自律走行・AI技術は 1年で常識が大きく塗り替わるほど進化が速い領域 です。昨年のA2RLシーズン1では、最高速度が254km/hであったのに対し、今年行われてシーズン2では、最高速度295km/hを記録しています。また、人間vsAIの戦いでは、元F1選手であるダニール・クビアト選手とAI車両のタイム差はわずか1秒。18か月前には10秒あったタイム差から短期間で劇的な変化を遂げており、各チームの開発が急速に進んでいることが分かります。
TGMGPは、このスピード感に合わせて、以下の開発を強化してまいります。
・カメラ、LiDAR、レーダーによる他車および障害物の高精度な検知・識別性能の向上
・LiDARを活用した自己位置推定の高度化によるGPS依存度の低減
・自動運転システム全体の安定性、フェールセーフ機能および安全性の強化
・AI活用範囲の拡大とともに、人間ドライバー並みのラップタイムおよび判断能力の実現を目指した高度制御アルゴリズムの開発
私たちは2026年シーズン、最高峰レースである 「Gold Race」への出場と競争力強化を目指します。



【新規パートナー募集:最先端モビリティを共につくる仲間へ】
A2RLは、「自動車 × AI × ロボティクス × 通信 × センサー × HPC(高速計算)」といった多様なテクノロジー領域の企業が集まる、類を見ない国際プロジェクトです。
TGMGPは、今回の優勝を機に、以下に興味のある方々を広く募集いたします。
- 技術パートナー
- スポンサー企業
- 若手エンジニア・学生開発メンバー
自律走行という未知の領域に挑戦する中で、企業同士のコラボレーションから新たな技術が生まれる「共創の場」をつくりたい。A2RLという国際的フィールドは、そのための最適な環境です。
ぜひ、私たちと一緒に「未来のモビリティ」を形にしていきませんか。
【代表コメント】

今回のSilver Raceの優勝は、現地で戦い続けたTGMGPのエンジニアたちの粘り強さによって掴み取った成果だと考えています。
この数ヶ月間、エンジニアは昼夜を問わず課題に向き合い、クラッシュやシステム不具合を乗り越えてきました。そしてSilver Raceを迎える最後の一瞬まで改善を積み重ねてくれました。その姿勢が結果につながったことを、心から誇りに思います。
そして同時に、A2RLという舞台に集まる仲間たちととともに、自動運転技術全体のレベルを押し上げている手応えがあります。互いに切磋琢磨しながら発展していける―これこそが、このリーグに参戦する最大の意義だと感じています。
TGMGPは、これからも技術と情熱の両輪で、日本を代表するチームとして挑戦を続けてまいります。もし私たちと共に未来のモビリティを創っていきたいという企業・技術者の方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡いただければ幸いです。
【TGM Grand Prixについて】
TGMGPは、“モータースポーツを通じて新しい価値や価値観を生み出す”ことを理念に結成されたレーシングチームです。
レースという極限の環境は、テクノロジーを驚異的なスピードで進化させるだけでなく、挑戦する人々にも見る人々にも、感動や勇気、そして前へ進む力を与えてくれます。
モータースポーツを通して、互いをリスペクトしながら切磋琢磨することで、技術も人も社会も進化していく--その連鎖こそがレースの本質であり、私たちが挑戦を続ける理由です。
この”競争の良さ”を伝えるため、TGMGPはAI・自動運転といった先端領域にも果敢に挑戦し、モータースポーツの枠を越えた新しい可能性を追求しています。
モータースポーツに情熱を注ぐすべての人とともに、楽しさ・感動・興奮・挑戦心を共有できる世界を広げ、誰もがモータースポーツを楽しめる社会の実現を目指していきます。
【会社概要】
社 名:株式会社セルブスジャパン
代 表 者:代表取締役 池田 和広
所 在 地:〒160-0022 東京都新宿区新宿3-5-6-405(本社)
〒412-0038 静岡県御殿場市駒門1-77-1(御殿場ワークショップ)
設 立:2007年2月2日
事業内容:レーシングカーメンテナンス、エンジニアリング、コンサルティング事業
自社レーシングチーム「TGM Grand Prix」の運営(2023年より運営)
【スポンサー募集】
A2RL参戦にあたり、私たちの挑戦に共感しご支援いただけるスポンサー企業・団体を募集しております。詳細については是非お問い合わせください。
スポンサーに関するお問い合わせ
株式会社セルブスジャパン 営業担当
電話番号:0550-70-7766
メール:tgmgp-pr@servus.cc
【参考情報】
株式会社セルブスジャパンHP:https://www.servusjapan.com/
A2RL公式サイト:https://a2rl.io/
TGMGPがA2RL Silver Raceにて優勝するまでの様子をYouTubeで公開中:
https://youtu.be/9I1sos_XZyg?si=gcQjripNLNsufGS5
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