送迎時の挨拶
「保育料を払って預かってもらっているんだから、いちいち挨拶をする必要はないわ」、「お礼を毎回言うなんておかしいわ」とまでは思っていないと思いますが、「預かってくれているのが当然です」という態度で「ありがとうございました」の一言もなく、会釈するだけで黙って連れて帰る人が実際います。
隠語で「幽霊のように立ち去っていく人」と職員室では呼んでいます。
保育士は日中相当な体力を使い、他人のお子さんを預かる上で“怪我をさせてはいけない”と神経を使っています。
朝、保育園に送って行ったら担任に笑顔で「宜しくお願い致します」。連れて帰るときも笑顔で「ありがとうございました」と挨拶するのは相手のことを思う気持ちの表れ、最低限のマナーですね。
子どもは親の後ろ姿を見て育ちます。子どもに挨拶をする良い手本を示すうえでも、これらを忘れないようにしましょうね。
社会人としての態度編
メールの返信をしない人
子どもを預けている園に提出物を出さない、期日を守らない、そんな人はビジネスの場でも信頼されない行為を気づかないうちにしているかもしれません。
ビジネスの世界では返事をしないことで信頼を失うことになります。メールは24時間以内に返信がビジネスマナーです。相手の内容に詳しいメールが出来ない場合は「内容を拝見いたしました。取り急ぎご連絡まで、また後日、詳細を追って連絡いたします」と一行書いておけば、相手は待ってくれます。
一方通行
また、依頼→返信→返信の1.5(=一往復半)がマナーと言われています。
ところが、悪い例として…
筆者は講演依頼をよく受けるのですが、依頼に対して日程が合わないため丁重にお断りの返信をしたことがあります。ところがそれに対して何も返信もないのです。依頼して断られたら無視!依頼して返事が来たら、最後に返信がマナーです。一往復半ルールです。
仕事ができる人、総じてトップになれる人はレスポンスが早く、忙しい中でもきちんと対応する方が多い気がします。
LINEのグループの既読とビジネスのメールのやり取りは異なりますから、注意が必要ですね。
“早い行動”が与える印象
早く反応することは相手にこんな好印象を与えます。
- それを大事だと思っている
- 優先順位の高いものだと考えている
- 早い行動は相手をないがしろにしていない
- そのことをいい加減に考えていない
入園希望者が殺到する幼稚園で抽選ではなく願書受付順に合格者を決める園もありますが、これも「熱心な家庭の子を優先させたい」園側の気持ちの表れかもしれません。
“愛情の反対は無関心”という言葉もあるくらい、人はみんな“認めてもらいたがっている動物”なのです。マズローの5段階欲求でも“承認欲求”があります。だから無視されると嫌なのです。
筆者は保育園、幼稚園、幼児教室の先生として長年多くの保護者と関わってきました。実際に感じていたことをまとめてみました。皆さんはどうお感じになりますか。