3.子どもの社会性を磨くことができる

前述したように、現代は、母親と子どもだけの閉じた関係性になりがち。

これでは子どもに社会性がなかなか身に付きません。

姑をはじめ、義実家との付き合いは、頻繁であればあるほど嫁の立場では煩わしいことが多いですが、子どもはそこからたくさんのものを得ます。

子どもは、びっくりするぐらい親の様子を見ているもの。

母親と祖父母のやり取りから、人間関係は思い通りにいかないことのほうが多いということ、目上の人に対する気遣いの仕方や接し方、コミュニケーションの仕方を学びます。社会性が磨かれていくのです。

また、幼少期に愛情を与えてくれる人が多いほど、子どもは孤独を感じにくく、自分や他人の気持ちを大切にできるようになります。

4.より楽に生きられる!

どんな人間関係においてもこれは言えることですが、自分を良く見せようとがんばり過ぎると、ストレスが溜まります。

逆に、ありのままの自分を受け入れ、さらけ出すことができれば、人間関係でストレスを感じることは少なくなります。また、不思議と周りの協力も得やすくなります。

姑ストレスをあまり感じていない方もいらっしゃいますが、そういう方は、姑から「良く思われよう」という意識があまりなく、自然体で接している方が多いようです。

自分の欠点やいたらないところを隠そうとせず、自由に生きて、うまいこと姑に甘えたり、頼ったりしています。

考えてみたら、姑は、自分より何十年も年上で、人生経験も豊富なわけです。姑から見れば、どんな嫁でも、未熟に思えて当たり前です。

そんな姑相手に、「良い嫁でいなくちゃ」「良い嫁と思われなくちゃ」と肩ひじを張れば張るほど、疲れるだけ。

姑ストレスは、「もっと自分をさらけ出してもいいんじゃない?」「もっと楽に生きられるんじゃない?」というサインかもしれませんよ。

人は、人との関りの中で、大きく成長していくもの。

家族関係は、深い関係性になる分、自分次第で得られるものも大きいということです。

姑ストレスから得られるものの可能性を知ることで、今までとは違った感覚で姑と接するきっかけになれば嬉しいです。

3万人を超える人の悩みを解決するコーチ&カウンセラーとして活躍。 2010年、その経験を活かしてコミュニケーション心理スキルを紹介する、コミュニケーションライターとして独立。一般社団法人日本聴き方協会認定シニアインストラクター・認定シニアカウンセラー。 [ブログ]