レンタカーは、土日2日間丸々借りると、一般的に、コンパクトカーで1万2,000円〜、セダンで1万6,000円〜、ミニバンになると2万円から3万円くらいは掛かります。
けっこうお高い印象があるかもしれませんが、費用面だけで見れば、実際にはかなりリーズナブル。しかも、事故を起こしても、思いのほかペナルティが少なく、優れた選択肢です。
レンタカーのリーズナブルさを徹底検証
私はマイカーも所有しているのですが、仕事やイベントでハイエースなどの商用バンを使うため、年間20日から30日ほど、レンタカーを利用しています。
当初は、ハイエースも中古で購入してしまうつもりでいたのですが、年間30日程度では、どんなふうに計算しても、比較にならないほどレンタカーのほうが安く済むため、購入は取りやめました。
維持費が高いマイカー
車を自分で購入した場合、ざっと考えて、以下のような出費があります。
- 車両代金
- 保険料(自賠責保険、任意保険)
- 税金(自動車取得税、重量税、自動車税)
- 駐車場代
- メンテナンス費用
- 車検費用(自家用車の新車の場合、初回は3年後、以降は2年ごと)
見てのとおり、車そのものの代金だけでなく、様々な維持費がかかります。
所有の場合、4年間で車両代金以外に200万円以上!
たとえば、2018年上半期・新車販売トップだった日産のコンパクトカー「ノート」を例に、都内で新車を購入する場合の4年間の出費を考えてみると、大まかな数値での算出となりますが、総額約350万円。
車両代金以外に、200万円以上の維持費がかかります。
自宅に駐車場があり駐車場代が掛からない場合、あるいは駐車場代がもっと安い場合は、出費を大幅に抑えられるなど、計算条件によって、まったく違った結果になる可能性もあります。
各自のケースに基づいて、計算をしてみてください。
今回の計算条件
- 車両代金:新古車を140万円で購入
- 保険料:自賠責保険24ヶ月約2.8万円 × 車検2回、任意保険12ヶ月約10万円 × 4年
- 税金:自動車取得税 約2万円、重量税 約1.7万円 × 車検2回、自動車税 約3.5万円 × 3年
- 駐車場代:約3万円(豊島区、大田区、江東区、杉並区、品川区あたりのおおよその相場) × 48ヶ月
- メンテナンス費用:法定点検、オイル交換など 約5万円(古くなると、タイヤ交換、ワイパーゴム交換、バッテリー交換など、より出費がかさむ)
- 車検費用:約2万円 × 2回
総額=354.5万円(駐車場代を抜くと、210.5万円)
レンタカーなら毎週土日に必ず借りても100万円以上安い
一方で、レンタカーで、コンパクトカーを、毎週土日(年間104日)借りた場合はどうでしょうか。
1.2万円 × 52週(1年間) × 4年
総額=249.6万円
毎週末に必ず借りるケースはそうそうないと思いますので、2週ごとに1回(年間52日)で計算すると、
1.2万円 × 26週 × 4年
総額=124.8万円
となり、マイカー購入よりも200万円以上も安くなる計算です。(レジャーなどで遠出をし、コインパーキング代はかからない前提での計算です)
レンタカーやカーシェアが流行って当然?
もちろん、レンタカーは新車ではないケースが多いですし、借りる際に手続きも必要など、手間がかかりますが、そこを差っ引いても、リーズナブルさは歴然。
免許を持っていても、車を所有せずに、レンタカーやカーシェアリングを活用する人が増えているというのも、頷ける数字ではないでしょうか。
※なお、カーシェアリングは、後述する事故時のペナルティが意外と厳しいため、当記事の主題から除いています