2. 前日の夜に出発して、中間地点で1泊する

早朝出発テクニックの派生です。早起きが苦手なら、いっそ、前の日の夜に出発してしまいましょう。

大型連休時に、高速道路の渋滞が起きやすいのは、第一に、都内から首都圏を脱出するまでの区間です。そこで、前夜に首都圏から脱出してしまえば、渋滞を避けられます。

目安として、以下県内まで行ってしまえば、大半の渋滞を無効化できます。

  • 東名・新東名高速道路……静岡県
  • 中央自動車道……山梨県
  • 関越自動車道……群馬県
  • 東北自動車道……栃木県
  • 常磐自動車道……茨城県

渋滞を回避できるだけでなく、1泊することで、翌朝から元気に活動できるメリットもあります。運転手にとっても、子どもたちにとっても、負担を大きく軽減できる方法です。

宿泊は、なるべく安く、素泊まりでいい、という場合には、ファミリー向けロードサイドホテルがおすすめです。

3. 渋滞にハマってしまったらGoogleマップのナビ機能

さて、これまで紹介したのは、事前に渋滞を避ける作戦を練りましょう、という話でした。

では、やむなく渋滞にハマってしまったときや、どうにも渋滞を避けようがないときに、可能な限り早く到着するには、どうしたらいいでしょうか。

最も実用的で、精度の高い手段は、Googleマップのナビ機能です。

フォトギャラリーGoogleマップの実例を写真で見る
  • 全国の「Googleマップ」ユーザからの位置情報と速度データ実測値を取得しているため、所要時間予測の誤差は数分であるケースがほとんど
  • Googleマップ上のスポットの口コミや評価なども確認でき、便利
  • 「Googleマップ」は所要時間表示が驚愕するほどに正確

なぜなら、Googleマップは、スマートフォンから送信された、匿名化された位置情報と速度データを利用して、通行の状況を計算・表示しているため、所要時間予測が驚愕するほどに正確だからです。

また、所要時間予測が正確ということは、迂回路・抜け道の提案も、極めて的確で、提案がある場合はほぼ確実に短縮できます。

20分でも30分でも早く到着したい方、あるいはどれだけ時間が掛かるのかなるべく正確に知りたい方は、ぜひGoogleマップをチェックしてみてください。

その他の基礎テクニック……人と違う行動を取ること!

傾向がはっきり出やすい、3連休を例に解説します。通常の週末でも、考え方の方向性は基本的に同じです。

レジャーに出発するときは早朝か夕方

3連休の場合で考えると、下りは、当然ながら初日の午前中に混雑します。都内を朝7時前くらいに出発するタイミングが、ボリュームゾーン。ちょっと早起きしていくか、と思いきや、多くの人が同じことを考えています。

そこで、もっと早く、早朝5時台に出発するか、午後(できれば夕方)に出発することで、渋滞を大幅に避けられます。

帰宅するとき午前中か夜

上り(東京方面)は、3連休の場合はもちろん、最終日が最も混雑するのですが、タイミングは夜ではなく、もっと早めで、お昼過ぎくらいから夕方前に掛けて渋滞が始まり、夜遅く(21時頃目安)になるとほとんど解消します。

翌日から会社や学校、という頭があるため、「ちょっと早く帰ろう」となるわけですが、やはり多くの人が同じことを考えています。

対策としては、まずは午前中に帰る方法が一つ。レジャーの時間が短くなってしまうのが残念ですが、渋滞回避には効果てきめんです。

もう一つは、大きく遅らせて、夕飯を食べてから出発する方法。

少し早めにと夕方前くらいに出発すると、渋滞にハマって、途中で夕飯を食べることになるので、結局は夜の帰宅になるかと思うのですが、旅先で夕飯を食べてから出発しても、帰宅時間はそれほど大きく変わらないはずです。

その分、たくさん旅先を満喫することができるので、思い切って夜に帰ろうと割り切るのも、選択肢の一つです。

日帰り旅行なら3連休最終日がおすすめ

3連休だけど、泊まりがけでなく、1日だけ日帰りで旅行しよう、という場合はどうでしょうか。

遊びに行きやすいのは、3連休の中日ですが、これはやはり、みな考えることは同じ。たとえば、東京ディズニーリゾートも、3連休は中日がもっとも混雑する傾向が強くあります。

日帰り旅行で、渋滞や混雑を避けるなら、3連休の最終日がベター。まず、行き(下り方面)は大した渋滞もなく、すいすい到着できるはず。旅先でも、午後からはどんどん人が少なくなってくるので、レジャーを満喫するのにも良い条件です。

なお帰宅は、早めに帰ろうとすると上記のとおり渋滞にハマるので、遅めのスケジュールがおすすめです。