11月11日(日)、岡山県岡山市で「おかやまマラソン2018」が開催されました。毎年抽選となり、全国各地から大勢のランナーが集まる同大会。

道幅が広く走りやすいコースのほか、“おもてなし給食”ではさまざまなご当地グルメが楽しめるなど、リピーターも少なくありません。
同大会ではフルマラソンのほか、5.6kmのファンラン部門も設けられています。今回私は、フルマラソン部門を実際に走ってきました。
コースの様子や噂の給食、景色など、走りながら体験した情報を詳しくご紹介します。

■岡山市街地から始まる42.195kmのコース

スタート地点は岡山県総合グラウンド体育館(ジップアリーナ岡山)の前。新幹線をはじめ複数路線の行き交う「岡山駅」から徒歩圏内と、アクセスに優れています。スタート時間は8:45。号砲と共に、約16,000人のランナーが一斉に走り出しました。

岡山駅周辺の市街地を駆け抜けるランナー。スタート直後はどうしても道が混雑し、なかなか思うようなペースで走れないものです。
同大会も同様ですが、コースの道幅が全体的に広いため、混雑は早い段階で解消されました。だいたい1kmを過ぎる頃には、
皆さんご自身の目安とするペースで走れたことでしょう。

コース上には1km毎に距離表示が設けられています。さらに表示の下には、これもまた1km毎にランナーへ向けたメッセージ川柳が。
岡山県は西日本豪雨によって被害を受けた地域ということで、川柳には復興に向ける思いの込められたものも多く見られました。

本大会では笹ケ瀬川、倉敷川、そして旭川といくつもの川を越えます。その際に通る橋はいずれもアーチ状。
同大会は全体的にフラットなコースですが、これらの橋だけは大きなアップダウンとなり、ランナーにとっての壁となります。

中でも難所だったのは、約30km地点で通過する「岡南大橋」。かなりの上り坂、しかも終盤ということもあり、歩いてしまったという方は多かったかもしれません。

旭川沿いは綺麗に舗装し直された道路が続いていました。非常に走りやすいものの、
永遠と続くかのように思える直線コースは精神的なキツさがあります。
しかしよく見ると遠くにゴール付近の市街地が見え、「もう少しだ」と気持ちを奮起させてくれるようでした。

ゴールはスタート地点と同じ岡山総合グラウンドのシティライトスタジアム。そのため、ラスト数kmはスタート直後に走った道を逆走します。

最後に走るのが陸上競技場のトラック。オーロラビジョンにはランナーに向けて「ゴールまでもう少し!」とメッセージが表示され、
トラックに入ってきたランナーの姿をリアルタイムで映し出していました。トラックに足を踏み入れた途端、力を振り絞ってラストスパートをかける方も多かったようです。

そしてフィニッシュ!青空の下、とても気持ちの良いフルマラソンを楽しむことができました。ランナーの皆さん、それぞれにレースを最後まで楽しまれたことでしょう。満身創痍な方、嬉しそうな笑顔を見せる方、仲間と握手する方など、さまざまなゴール後の姿がありました。