5: 半熟卵が流れてしまう、エッグベネディクト

とろとろの半熟卵が乗った、エッグベネディクト。ナイフで刺したら、黄身が全部流れ出て、焦ってしまいますね。

エッグベネディクトをキレイに食べるには、ひと口ずつカットするのがコツ。

全体をホールケーキだと思ってください。ケーキを1カット切りとるようにして、ひと口分を扇状に切りとります。このとき、黄身が流れてしまっても大丈夫。パンに絡めながら食べ進めましょう。

それでも黄身が余ってしまった場合は、添えられたポテトに絡めていただきます。

6: クリームが飛び出してしまう、ミルフィーユ

キレイに食べるのが最難関のスイーツ、ミルフィーユ。上からナイフを入れると、両脇からカスタードクリームが飛びだしてしまい、見るも無残な状態に。

ミルフィーユをキレイに食べるには、フォークとナイフでいただくことがポイントです。添えられていない場合は、お店の方に頼んでナイフをお借りしましょう。

苺などのデコレーションは、先に食べるかお皿の脇によけてください。

ミルフィーユの本体だけになったら、お皿の上に寝かせるように、ぱたんと倒します。その後、ステーキを切る要領でカットします。

この時、ナイフを寝かせすぎないこと。垂直に立てるようにして切ると、クリームが飛び出しにくくなります。

7: 生地が切りにくい、フルーツタルト

やわらかいカスタードやフルーツの層と、固いタルト生地。タルト生地がうまく切れないか、力が入ってカツン! と大きな音が出てしまうことがありますね。

フルーツタルトを上手に食べるには、フォークの使い方をひと工夫。フォークを垂直に立てるようにして、一旦、タルト層まで刺します。

この時、カットされたフルーツ同士の間を刺せば、果汁が飛び出してしまうのを防げます。その後、刺したフォークの脇をなぞるようにしてナイフで切れば、イヤな音が立ちません。



以上、知っていると差がつく、食べづらい料理やスイーツを美しく食べるコツをご紹介しました。

これを知っておけば、お食事デートも会食も安心です。

スマートに食べられるよう、ぜひ、練習してみてくださいね。

 接客コンサルタント。ひとり一人の魅力を輝かせる接客マナーの専門家。資生堂ビューティコンサルタント、キッザニア東京スーパーバイザーのキャリアを経て、講師として活動。女性視点の丁寧さあふれる接客術は「すぐに実践できる」と高い評価を得ている。述べ3000人以上の指導経験を持ち、幅広く支持されている。