齋藤プロデューサーが語る作品の見どころ
――いろいろと製作の裏話をお聞きしてきましたが、齋藤プロデューサーが個人的に印象に残っているシーンと、映画の見どころを教えてください。
齋藤:これは難しい質問ですね……。僕は細田作品には鏡のような機能があると思っていて、観る人々の記憶や人生観などによって、さまざまな楽しみ方があると考えています。そんな思いもあるので、これはあくまで僕の個人的な感想として聞いてくださいね。
自分の中で印象に残っているシーンのひとつに、覚悟を決めた9歳の九太が熊徹を追って路地へ向かう場面があります。このシーンは、少年が冒険の扉を開けて、未知の世界へと踏み出す“始まり”を象徴しています。これぞまさに、子どもと大人が一緒に楽しめる夏のアニメーション映画の醍醐味なのではないでしょうか。観た時は本当にワクワクしました!
――ありがとうございました。最後にこれから劇場へ足を運ぶ方々にメッセージをお願いします。
齋藤:この作品は、熊徹と九太の成長、そしてそのふたりが親子以上の絆を手に入れていく新しい家族の物語です。そして、この暑い夏にふさわしい爽やかでスカッとした新しいアニメーション映画の王道ができたのではないかと思っています。ぜひ劇場へ足を運んでいただけると本当にうれしいです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
《作品情報》
バケモノの子
7月11日(土)TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー
監督・脚本・脚本:細田守
企画・制作:スタジオ地図
〔声の出演〕
役所広司 宮﨑あおい 染谷将太
広瀬すず 山路和弘 宮野真守 山口勝平
長塚圭史 麻生久美子 黒木 華 諸星すみれ 大野百花 津川雅彦
リリー・フランキー 大泉 洋
主題歌:Mr.Children「Starting Over」(TOY'S FACTORY)
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