イ・イェジュン

韓国の実力派ミュージシャンたちに日本を始め世界で活躍する機会を与えるプラットホーム・プロジェクト『Municon(ミュニコン)』。そのプロジェクトの一環として日韓で同時発売されたコンピレーションアルバム『Municon Vol.1』に続き、『三日月』(綾香)などの日韓の名曲を日本語と韓国語で歌いあげるオムニバスアルバム『Municon Vol.2』がリリースされた。

リード曲『私たち』を歌っているのは、ソロボーカリストのイ・イェジュン。オーディション番組『VOICE KOREA2』で優勝した実力の持ち主で、現在は単独コンサートを開き、ドラマOSTを歌うなど、第一線で活躍している。彼女が歌う『私たち』は、昨年12月にB.A.P脱退を発表したZELOがフィーチャリングで参加。彼のソロアーティストとしての初の音楽活動としても注目されている。

イ・イェジュンに聞いた! プロジェクトと『私たち』に込めた思いとは?

Municon Vol.2

――Municonプロジェクトに参加したきっかけを教えてください。

2017年にそれまで所属していた事務所を出て、フリーで活動するようになり、将来が漠然としている時に、大学の恩師に声をかけていただきました。あまりにもタイミングが良かったですし、楽しそうだったので挑戦しました。おかげでいい方々と縁ができ、気分のいい日々を過ごしています。

――日本との縁はこれが初めてですか?

実は、初めて音楽を習い始めた時の先生が日本で活動されている方だったんです。それもあって、初めてのレッスン曲はMISIAさんの『Everything』でした。その時は意味も分からなくて、聞こえるままに歌詞を覚えて歌っていましたね。Crystal Kayさんも好きでした。

―ー『VOICE KOREA2』に出演し、その歌唱力が評価されました。バラードを得意とされている印象がありますが、ご自身では「ボーカリストとしての魅力」はどこにあると思いますか?

私はもともと、ホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオン、ルーサー・ヴァンドロス、 ブライアン・マックナイト、ボーイズ IIメンなど、歌い上げるような歌い方をするアーティストたちのポップスを聞いて育ち、多くの影響を受けてきました。私のボーカルとしての魅力というのは……そうですね。人間的で友達のような雰囲気だと思います。いつも、直接会えない“憧れの存在”というよりは、近くで話を聞いてくれて歌で慰めてくれる友達のような存在になりたいと思っているんです。またテレビを通じてではなく、直接歌っている姿を見ていただいたほうが私の魅力をより感じられると思います。

―――『私たち』を初めて聞いた印象は?

歌いやすくて明るい歌だと思いました。明確なメッセージがあるところもいいなと。今まで私が歌ってきた歌は、皆さんには少し歌いづらいものが多かったのですが、『私たち』はたくさんの人に歌ってもらえそうな曲なので、そういうところも気に入りました。

――歌詞は卒業をテーマにしているとか。日本では3月が卒業シーズンなので、今の季節にピッタリの楽曲だと思いました。

世の中には卒業だけでなく、様々な別れがありますよね。みんな、数えきれないほどたくさんの別れを経験しながら生きています。でも、その別れの後には必ず新しい出会いがあるんです。だから「別れるけど、これが最後じゃない」「別れは悲しいだけじゃない」と歌っています。

――日本語でのレコーディングはいかがでしたか?

とても楽しかったです! 韓国語の「ウ」は二つあるのですが、日本は一つ。そのウ列の発音には苦労しました。レコーディングは、日本にいるプロジェクトの代表とテレビ電話を繋いで発音をチェックしたり、同じプロジェクトに参加しているEllie Loveさんに日本語の発音を教えていただきながら進めました。今も、2月のイベントに向けて、日本のファンの方が聞いた時に違和感がないように、発音を中心に練習を重ねています。

――特にお気に入りの部分は?

サビの「覚えてて微笑む、私たち」がとてもしっとりしていて、かわいくて好きです。

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