どうやったらプログラミング技術が上達する?

――プログラミングを始めるにあたって、最初はどういうきっかけで学ぶとよいでしょうか。

松林:周りにすでにやっている友達がいれば、それに越したことはないです。

やはりこういったもので遊ぶときは、自分で集中して作ることも大事ですが、子ども同士が「こうしたほうがいいよ」って教えあったり助け合ったりすることもすごく意味があると思います。

もし周りに経験者がいれば、そういった草の根から始めるのが理想ですね。
興味をもったら、本を探してみたり、教室に通ったりしてもよいと思います。

――プログラミング教室に行くメリットとしては、お友達からの刺激を受けるところが大きいでしょうか。

松林:先生は手とり足とり教えないのが原則ですが、子どもたちが何をしようとしているのか、どこで壁に当たりそうかといったところを、教室では適宜サポートしてくれるように気を配られています。

たまに「どうやったらうちの子のプログラミング技術が上達しますか?」という質問もされるのですが、即自的な万能薬はないと思います。

「どうやったら英語がすぐ上達しますか」という質問と同じようなもので、プログラミングも言語のひとつです。そういう意味では、子どものもっているコミュニケーション能力は本当に大切だと思います。

たとえば、英語はあくまで自分の思いを他人に伝えたり、あるいは他人の思いを理解したりするための道具なのですから、いくら上手になったところで、内容がなければ意味がない。

同様にプログラミング言語も、「こんなものを作りたい」、「こうやって遊びたい」というものを実現するための道具でしかないわけです。

プログラミングの能力の高さよりも、道具を使って自分がおもしろいもの作ることのほうが望ましいのかなと思います。

現在はネットなどを介して外に出す機会がいくらでもあります。
作品を発表し、わからないところがあれば、オンラインのコミュニティで子ども同士教えあうことも可能です。

それは結果的には自分がどう思っているかなどを知らず知らずのうちにトレーニングしているとも言えます。

――ある種のプレゼン能力ですね。

そうしないと見てもらえないほど、今は作品が多いので、より声を大きくしないと誰にも注目してもらえません。「おもしろいね」とか「こうしたほうがもっと良くなるよ」と言ってくれる人が多い方がうれしいと思いますし。

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