線を書くだけで動かせるロボット『Ozobot』

――手軽にプログラミングを体験できる教材はありますか?

松林:先日購入したのが、Evolveが開発したライントレースロボットの『Ozobot』です。

手のひらサイズのライントレースロボット『Ozobot』。

パソコンやスマホ上でプログラミングして動かすのではなく、線の上に色を使ったコードを描きます。すると、ロボットが線の上をたどって命令を読み取るわけです。

手書きで「右に曲がる」、「まっすぐ行く」、「スピードを上げる」といった命令があり、書いた線の色が、Ozobot本体のLEDに反映されます。今は英語だけですが、簡単な命令なのでそんなに苦労せずできると思います。

線の一部を書かず、わざと空白にして、子どもに「この部分はどうしよう」といった論理パズル的な遊び方も、紙とペンさえあればできるわけです。
また、iPadで遊べるアプリも用意されているので、ゲームとしても楽しめます。

価格は一台送料込みで6000円程度と安くはないのですが、ほかのロボットと比べると安価ですね。子どもはとても気に入って、お友達といっしょに遊んでいます。

コンピューターを操作するという要素があり、命令・指示をするための手段も簡単です。
コンピューターの動作が間接的に学べるこのような知的玩具は、今後増えてくると思います。

――おもちゃ業界のトレンドを見ていても、以前は子ども向けタブレットなどが流行でしたが、昨年ぐらいからロボットやプログラミングができるものが出始めましたね。

松林:単純にユーザーとして楽しいという点もありますし、作る側も「おもちゃを教育市場で販売できる」と考えるでしょう。