――やはり今の主流はスクラッチなのでしょうか。

多いですね。スクラッチ自体や、その前身となったSqueak Etoysが、子どもでも使える言語・環境として歴史が長いため、教える側にとってもこれまでの蓄積があります。

ただ、どうしてもスクラッチの場合だと、画面の中に世界が限定されているので、これだけではつまらないと思う子もいます。
最近では、スクラッチでロボットを動かすといった、コンピューターの外の世界とつながることも、昔と比べると簡単にできるようになりました。

実際にものが光ったり音が出たり、動いたりすると、やはり「おー、すごい!」となりますよね。現実世界と初めてリンクするわけですから。

それは色々な家電製品も同様で、「あれも実は裏でこうやって命令が動いているんだ」ということがわかりやすくなります。

画面の中でキャラクターが動いているよりも、ロボットが走る方が楽しく実感できるわけです。

iPhoneが笑って動くロボットになる!?『Romo』

実際、先日のイベントでも、プログラミングの経験のない初心者のお子さんの間で一番人気だったのは『Romo』で、行列ができるほどでした。

iPhoneを挿しこんで動かす、小型のロボット『Romo』。

松林:Romo本体に挿したiPhoneの画面に顔が出て、命令を入れるとその通りに動いてくれるし、表情も変えられる。

回転もできるし、前後に動くので、ペットの感覚を持ちやすいですね。