親は苦手でも大丈夫! プログラミングは意外と楽しい
――親は自分が苦手だからといって、子どもにやらせないのではなく、聞ける環境を作ってあげればいいのですね。
松林:プログラミングとは関係ないかもしれませんが、わたしとしては、親がわが子よりすべてにおいて上回っている必然性はどこにもないと思います。
親が知らないことを子どもが見つけてきたら、「なになに教えて!」と聞いて、親子で話すほうが絶対楽しいですよね。
わたしは「どうしてどうして」を聞く子どもだったのですが、ある時期から「そんなことはまだ知らなくていいの!」と親に言われるようになりました。
きっと親が興味のないことか、知らないことだったんでしょうね(笑)。
そこで、自分で調べたり、他の人に聞いていたりしました。
今、同じように娘がたくさん質問してくるようになりました。
その中に知らないことがあったら、「それはパパも知らないから、一緒に調べてみよう」と、共同作業で一緒に調べたり遊んでみたりしています。
それがとても楽しくてしょうがないので、どんどん知らないことを持ってきてほしいですね。
プログラミングはオタクのイメージが強いのは、理系として重々わかっていますが、実はいまどきはそんなに根暗ではなく遊べるものが増えています。
「あ、これも実はプログラミングだったんだ」というものもたくさんあるので、偏見なしに遊んでもらえるとうれしいです。
この際、子どもと一緒に親も遊ぶ感覚で始められるといいかなと思います。
――親子でやったほうがいいですか?
小学校に上がると、だんだん親よりも子ども同士のコミュニケーションの方が増えていき、親子で遊ぶ機会が減っていきます。
「パパもママもよく知らないけど、おもしろそうだから一緒にやってみない?」という形で、親子で学べる貴重な場にもなりうると思います。
もちろん、プログラミングだけをやればいい、などとは思いません。
たくさん遊び、学び、経験していくなかで、子どもが自ら学び活動するようになります。
そんな「将来のための種まき」のひとつとして、プログラミングで楽しく遊びながら作ることも現代では選択肢のひとつです。
大人にとっても楽しいものですから、ぜひお父さんお母さんも一緒になってやってもらえればと思います。
プログラミングを学べる教室やイベントに参加してみよう
ということで、前後編にわけて、プログラミング教育のメリット、プログラミングの始め方などをお聞きしてみました。
体験してみたい!という方向けに、今からでも参加できるプログラミング教室や夏休み限定のイベントなどをご紹介します。
ここで紹介した教室は、入会前にお試しができるので、まずは子どもと一緒にプログラミングにチャレンジしてみるのもおすすめです。
・「Tech Kids CAMP」
スクラッチだけでなく、「Xcode」や「Javascript」などの開発言語も用いた本格的な小学生向けプログラミング教室。通常のスクールのほか、夏期には全国で泊りがけの合宿も開催している。
対象年齢:小学1年生~6年生
・「Qremo」
東京渋谷にある「デジタルなものづくりを学べるIT教室」。
スクラッチでゲームやアプリづくりを学ぶ「ゲーム&アプリプログラミング」や、レゴのマインドストームを使った「ロボットワンダーコース」などもある。
対象年齢:5歳~高校生
・「ワークショップコレクション」
企業やアーティスト、大学などによる、子ども向けのワークショップを体験できる創作イベント。RomoやiPadを使ったプログラミングだけでなく、絵画や工作、音楽など、さまざまなプログラムが用意されている。※一部のワークショップは事前受付が必要。
開催日:8月29日(土)、30日(日)
開催場所:東京都渋谷区(新南平台東急ビル、渋谷TODビル)
・「お父さん必見!親子ではじめるプログラミング教育のススメ」
今回お話をうかがった松林氏による、保護者向けの講演会。
開催日:8月24日(月)
開催場所:グランフロント大阪北館タワーB10階
ナレッジキャピタルカンファレンスルームタワーB RoomB05+06